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【長田昭二 ブラックジャックを探せ】高齢者まで支える「スポーツ歯科」の第一人者 明海大学学長・安井利一さん (1/2ページ)

 「スポーツ歯科」という言葉を聞いたことがあるだろうか。今回紹介する明海大学学長の安井利一歯科医師は、日本におけるスポーツ歯科領域の第一人者である。

 「この学問は大きく3つの柱で構成されます。1本目は国民の健康づくりを支える運動の歯科的な指導。2本目は競技者の歯の保護。そして3本目はトップアスリートの成績向上に向けた歯科領域からのサポートです」

 ボートや自転車競技、ウエートリフティング、柔道などは“噛みしめる力”が特に強い。スポーツ全体のおよそ7割は、噛みしめが競技成績に影響するといわれている。

 「たった1本の歯の高さが、ほんの0・5ミリ合わないだけでも、重心動揺(体幹の揺れ)が変わって成績を左右することが分かっています」というから、それこそ五輪代表選手のようなトップアスリートには不可欠な歯科領域だ。

 1984年に開催されたロサンゼルスオリンピックで、歯の不具合からベストパフォーマンスを出せなかった選手がいた。これをきっかけに、日本でもスポーツ歯科の重要性が指摘され、本格的な研究が進む。その中心に安井学長がいた。

 「スポーツ歯科の対象はアスリートだけではない。一般市民、特に高齢者の健康を考えるうえで、重要な役割を担っています」と安井学長。

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