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【黒田尚嗣 世界遺産旅行講座】民主主義の震源地として多大な貢献 アメリカ合衆国発祥の地で米国民の聖地・フィラデルフィアの独立記念館 (1/2ページ)

 2021年1月6日、大統領選挙の結果に反発するトランプ大統領の支持者が、ジョー・バイデン氏の次期大統領就任を確定しようとしたアメリカ合衆国議会(連邦議会)を襲撃した事件は衝撃的でした。

 私は民主主義国家のアメリカ国民であれば、ワシントンの議事堂を襲撃するのではなく、アメリカ建国の父たちが民主主義の理想を起草し、独立宣言を採択したフィラデルフィアの州議事堂(現在の独立記念館)を訪ね、建国時の精神を振り返って欲しいと思いました。

 なぜなら、フィラデルフィアはアメリカ合衆国発祥の地であり、その州議事堂はアメリカ国民にとって聖地とも言える場所だからです。独立戦争のさなかの1776年7月4日、フィラデルフィア州議事堂の広間で、トーマス・ジェファーソンが起草した「アメリカ独立宣言書」が採択されたことから、州議事堂は独立記念館(Independence Hall)と呼ばれるようになりました。

 現在、独立記念館では独立宣言が署名された部屋や独立の象徴とされる自由の鐘(Liberty Bell)が公開されていますが、この地は1979年、アメリカ初の世界文化遺産に認定され、アメリカ民主主義の震源地として多大な貢献を果たしてきました。また、独立記念館の東にはフィラデルフィア旧市庁舎、西にはコングレス・ホールが隣接していますが、フィラデルフィアが首都であった時代(1790~1800年)、旧市庁舎はアメリカ合衆国最高裁判所として、コングレス・ホールはアメリカ合衆国議会議事堂として使用されていたのです。

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