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【マンガ探偵局がゆく】「釣りキチ三平」の作者・矢口高雄のペンネームの由来は? 出世作「おとこ道」で梶原一騎と縁 (1/2ページ)

 今回は、リピーターからの調査依頼だ。

 「以前、ゴルゴ13が名乗っているデューク東郷の由来について調査してもらった者です。あのときはありがとうございました。今回、調べて欲しいのは『釣りキチ三平』の作者・矢口高雄さんのペンネームのことです。『巨人の星』の原作者・梶原一騎さんが名付け親という話を聞いたことがあります。明るい釣りマンガの矢口さんと、スポコンや格闘技で有名な梶原先生の接点がどうもピンと来ません。どういう繋がりがあったのでしょうか?」 (51歳・教員)

 

 矢口高雄は、本名の高橋高雄名義で描いた短編「長持唄考」が『月刊漫画ガロ』の月例新人賞を受賞。1969年4月号に掲載されてデビューした。出身地である秋田県の羽後銀行(現・北都銀行)に勤務しながらマンガを描いていた矢口は、入選を機会に銀行を退職。妻子をふるさとに残し、単身上京してマンガ家生活に入った。このとき30歳。

 しかし、『ガロ』の原稿料だけでの生活は苦しく、見かねた『ガロ』編集長の長井勝一から小学館を紹介された。『週刊少年サンデー』に短編を1本発表したのち、超売れっ子の原作者だった梶原一騎とのコンビで初の長期連載『おとこ道』(1970~71)をスタート。これが出世作になった。

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