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【マンガ探偵局がゆく】そばのうんちくがわかるマンガ 極めるほど奥深い「そばもんニッポン蕎麦行脚」 (1/2ページ)

 春は新生活の季節である。今回はサラリーマン第2の人生に関わる依頼だ。

 「定年後は自宅をリフォームして、隠れ家的な手打ちそばの店をはじめる計画です。4年前に地元の公民館で開催された教室でそば打ちを初体験。その後、教室で指導されていたそば打ち同好会に入れていただき、マイ麺棒や木鉢など一式を手に入れ、かなり本格的にやってきたつもりです。ご近所にときどきふるまうそばの評判もよく、決断に至りました。そこで、探していただきたいのは、そばのうんちくがわかるマンガです。接客の時、話題に困ったらそのうんちくを語ろう、と思うのです」

(目指せそば打ち・63歳)

 サラリーマンに定年後やりたい職業を問うと、そば屋とジャズ喫茶と古本屋が上位に入った、という調査があったらしい。にわかには信じがたいのだが、今回の依頼で少し納得した。

 さて、グルメマンガには、寿司、ラーメン、酒、フランス料理、駅弁などさまざまな料理が登場する。ところが、そば専門というのは案外少ない。その中から依頼人におすすめするのは、山本おさむが2008年から16年まで『ビッグコミック』に連載した『そばもん ニッポン蕎麦行脚』だ。

 主人公・矢代稜の祖父は、東京・京橋のそば店「草庵」五代目で名人と呼ばれた矢代藤七郎。祖父から江戸そばの技術をすべて伝授された矢代だが、店に縛られずに自由にそばを打つため、車にそば打ち道具一式を積み込んで、全国行脚をはじめる。

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