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【マンガ探偵局がゆく】極道の息子が漫才師を目指す 雨上がり決死隊の出演映画もある「ごんたくれ」 (2/2ページ)

 主人公は暴力団・新道組の三代目・新道ユウ。暴力団新法のためにシノギもままならなくなる中、父親の組長はインド雑貨を扱って、なんとか生活費を稼いでいるありさま。

 そんなある日、若手芸人に群がるファンの姿を目撃したユウは、お笑い芸人を目指してモトヨシの漫才学校に入学する決心をした。相方になるのは、無理矢理に引きずり込まれた舎弟の田中。

 強烈なライバルたちに囲まれ、大スターになるというユウの野望は実現するのか?

 実はこのマンガ、探偵長には思い出深い作品だ。舞台になる大阪・新世界の取材に協力し、マンガの中にもモトヨシの学校の先生役で登場させてもらっているのだ。マンガに出たのは後にも先にもこの作品だけ。

 また、95年にはユウと田中を雨上がり決死隊のふたりが演じ、吉本印天然素材の面々が脇を固めた映画版もつくられている。もしかすると、お笑いママもこちらは覚えているかもしれない。

 単行本は全3巻。オンデマンド版などで入手が可能。また映画は2013年にDVD化された。

 ■中野晴行(なかの・はるゆき) 1954年生まれ。フリーライター。和歌山大卒業後、銀行勤務を経て編集プロダクションを設立。1993年に『手塚治虫と路地裏のマンガたち』(筑摩書房)で単行本デビュー。『謎のマンガ家・酒井七馬伝』(同)で日本漫画家協会特別賞を受賞。著書多数。

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