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【今から始めよう!70代まで働く健康術】ため息は「限界」のサイン 暴走する交感神経にブレーキ 38~40度の入浴で「気滞」の解消を (1/2ページ)

 仕事などが行き詰まってストレスを強く感じたときに、無意識のうちに「フーッ」とため息をつくことはないだろうか。テレワークが増え、他人のため息を直接聞く、あるいは、同僚などに自分のため息を聞かれる機会は減った。だが、ため息は、身体の健康で重要な役割を果たしている。

 「ストレスで交感神経が過剰に働いたときに、限界を知らせるサインが『ため息』です。ため息を何度もつくようなときは、早めに心身を休めることが大切といえます」

 こう話すのは、千葉大学医学部附属病院和漢診療科の並木隆雄科長(診療教授)。西洋医学と東洋医学を融合した医療・研究を長年行っている。

 「東洋医学では、生命活動のエネルギーを『気(き)』と称します。気はほどよい量が全身を巡ることで健康に寄与します。過度なストレスは気を滞らせ、『気滞(きたい)』の状態になることで、心身に悪影響を及ぼすのです」

 「気滞」では、交感神経が過剰に働く(別項参照)。自律神経は、交感神経と副交感神経から成り立ち、シーソーのようにバランスをとっているが、「気滞」では交感神経の働きが過剰になってしまうのだ。この状態が続けは、心拍上昇、血圧上昇、血管の収縮に伴う血流停滞など、身体に悪影響を及ぼすことになる。つまり、「気滞」は身体に危機的な状況へと導いてしまう。

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