【リストに加えたい有名人の店】加藤登紀子が経営するロシア料理「スンガリー」

2010.03.24


「スンガリー」【拡大】

 「おときさん」こと加藤登紀子が経営するロシア料理の店。

 元々は加藤の両親が経営していた店を引き継いだ。加藤の父は元南満州鉄道の社員で、加藤は旧満州ハルビン生まれ。終戦まで過ごしたハルビンでの生活では、近所に住むロシア人との交流も盛んで、おすそ分けをし合ったり、ロシア料理のレシピを教わったという。

 戦後、帰国した両親は、ハルビンで交流があった人たちと集まれる場所、そして亡命ロシア人の働き口を確保する目的で、1957年に「スンガリー」を開店。当時はロシア人のスタッフが多く、高校時代にアルバイトをしていた加藤は、うれしいとき、悲しいときに歌を歌うロシア人の影響を受けたという。まさに歌手の原点となる店なのだ。

 現在、加藤は月に1回のペースで来店。必ず注文するのが、シベリア風の手打ち水餃子「ペリメニ」900円。モチモチの皮の中に豚&鶏ひき肉が入っていて、レモンバターソースで食す。中華だけでなく、シベリアの餃子もうまい!

 またロシア料理といえば、「ボルシチ」800円。赤カブをはじめとする野菜と牛肉のうま味たっぷりのスープ。サラサラしていて優しい味わい。じっくり1日半煮込んでいるので、牛肉も柔らかい。

 幼少のときからロシア料理を食べていた加藤が経営しているだけあり、料理は本場ロシアの味。

 ロシア人が来日する際に食べに来ることが多く、シルク・ドゥ・ソレイユのロシア人メンバーや、バンクーバーオリンピックで銀メダルに輝いた、フィギュアスケートのエルゲニー・プルシェンコ選手も来店。ロシア人の客には「ロシアよりもおいしい!」と好評。日本人では、加藤と交流の深い、ジャーナリスト、俳優、歌手などが来店。映画監督のM・HやY・Yといった巨匠も来るという。

 元々は亡命ロシア人を助けるために始めたロシア料理の店。まさに加藤が出演したアニメ映画『紅の豚』のキャッチコピー「カッコイイとは、こういうことさ」を、地で行っている。

■「スンガリー」東京都新宿区歌舞伎町2の45の6。(電)03・3209・4937。17〜23・30(土16〜)、日・祝16〜22・30、無休。