【ラーメン戦記】麺、具、スープ全てがメガトン級

2010.04.08


ラーメン二郎【拡大】

 この不景気に34店舗あるほとんどの店が行列を作っているという“超勝ち組”、それが「ラーメン二郎」だ。『二郎はラーメンにあらず、二郎という食べ物なり』という格言があるように独特で個性的な食べ物である。さて、それほどまでに人気のある「二郎」とは?

 麺はほとんどが自家製の極太麺で量が多い。豚骨・野菜・豚肉などでダシを取り、背脂の浮いたこってりスープ。具は豚(二郎ではチャーシューのことをこう呼ぶ)と野菜。

 ラーメンに付き物のメンマやネギがない店がほとんど。野菜・脂・タレ・ニンニクなどの追加が無料。とにかくワイルド・パワフル・ダイナミック! ダメな人は全く受け付けないラーメン、それが「二郎」。

 創業者がおり、本店あるいは“聖地”などと呼ばれる店は三田の慶応大学近くにある。ここはあるときから徹底的な取材拒否店になり、取材はもっぱら目黒店が受けている。

 ここ目黒店の店主も古くからのジロリアンだった(二郎が好きな人の呼称)。食べる側から今では作る側になってるわけだが「ラーメン屋の店主になろう」と思ったことは一度もなく、「二郎の店主になろう」と決意してサラリーマンを辞めたひとり。

 同じ「二郎」という看板を掲げていても、そのラーメンは店主の性格によってかなり違う。ワイルド・パワフル・ダイナミックという共通性はあるものの、量・味・麺の具合・豚・トッピング等々が違う。しかも同じ店でも日によってバラツキがある。

 もちろん、ラーメンは生き物だ。他のラーメン店でも日々のブレはある。しかし「二郎」の場合はブレを超えている。それも「二郎」、これも「二郎」、みんな「二郎」なのだ。それもまた「二郎」を食べ歩く楽しみ。

 「二郎」に行って臨時休業などで振られたら大変。代替が効かない。二郎モードは二郎で食べることでしか解決しないのだ。最近は都内だけではなく、千葉・茨城・栃木・埼玉・神奈川にもある。さぁ、あなたも二郎ワールドに足を踏み入れてみよう。ただし、抜け出せなくなっても責任は持てない。

 ■ラーメン二郎・目黒店 東京都目黒区目黒3の7の2、TEL03・3793・2785。12・0〜16・0、18・0〜24・0、水曜休み。最寄り駅は各線目黒駅(徒歩12分)

 ■大崎裕史(おおさき・ひろし)自称・日本一ラーメンを食べた男。2009年11月で約1万8000杯のラーメンを食破。ラーメンデータバンク代表取締役、日本ラーメン協会理事。Web及び携帯の「ラーメンバンク」を運営。