“上院のライオン”エドワード・ケネディさん

オバマ「民主党の魂だった」

2009.09.08

 「上院のライオン」。ジョン・F・ケネディ元大統領の末弟で、8月25日に脳腫瘍のため77歳で死去したエドワード・ケネディ上院議員は、党派の違いを乗り越えて多数の法案成立に貢献したことから、こう呼ばれていた。

 議員として傾注したのは公民権、教育、福祉など。社会的弱者を政府が救済しようという姿勢が色濃く残る。小中学校での2カ国語教育、低所得者への暖房費補助、高齢者家庭への食事配達など、その姿勢は一貫していた。オバマ大統領が取り組む医療保険改革の必要性を早くから主張したのも、エドワード氏だった。

 昨年5月、悪性の脳腫瘍と診断された。翌6月に除去手術が成功したが、その後は入退院を繰り返す闘病生活が続いた。今年1月、オバマ大統領就任式後の祝賀昼食会では、発作のような症状が出て病院に運ばれるアクシデントもあった。

 好転しない病状から、すでに死期を悟っていたのだろうか。死去の前には親しい友人たちに「(兄たちと)もうすぐ会える…」と穏やかに話していたそうだ。埋葬されたのは首都ワシントンの郊外にあるアーリントン国立墓地。1963年に暗殺された元大統領のジョン、68年に暗殺された元司法長官のロバート両兄が眠っている場所だ。

 先月29日に出身地のマサチューセッツ州ボストン市内のカトリック教会で営まれた葬儀には、未明から雨が降り続く中、オバマ大統領のほか、カーター、クリントン元大統領、ブッシュ前大統領、クリントン国務長官、民主、共和両党の上院議員らが多数参列。オバマ大統領は弔辞で「現代で最も偉大な上院議員、民主党の魂だった」と述べた。

 オバマ大統領が気がかりなのは、エドワード氏の死去によって政権与党の民主党が上院(定数100)の安定多数に1議席足りない59議席になったこと。医療保険改革など重要法案がめじろ押しの議会再開を控え、審議妨害を防ぐための共和党切り崩しや、後継議員選出をめぐる州法改正が焦点となってくる。

 

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