本はすごく好きです。最近、『自分の中に毒を持て』(青春文庫)などアーティストの岡本太郎さんの本を2冊読みました。知己と話していて、「あなたが言っていることは岡本太郎と同じだから、読むとよい」と言われたから(笑)。著者の芸術観の革新的なところに共感しました。
愛読書を挙げるときりがありません。学生時代、英米文学専攻だったため、ヘミングウェーに傾倒、何より豪快な生き方にひかれました。本を書く一方で結婚を数回重ね、海釣りや狩猟に熱中し、スペイン市民戦争にも従軍しています。短編小説でスペインの「闘牛士」のことを書いた作品がいいですね。原文でも読みましたが、スペインに住んでいないとアメリカ人には書けなかった作品だと思います。英国の作家ではシェークスピア。学生時代は単語を拾ってという読み方でしたが、翻訳で読み返すと、純粋にいろんなことが読みとれます。結末の鋭さに天才を感じます。四大悲劇は『リア王』(光文社文庫)や『オセロー』(ちくま文庫)など全部読みました。
本は人としての形成のため必要であると同時に、踊りにも生かせます。今後、スペインの詩人ロルカの作品やシェークスピアの喜劇からもフラメンコの作品に取り入れたいと思っています。
これから読もうと思うのが『カラマーゾフの兄弟』(新潮文庫ほか)。昔、先生にロシア文学を知らずしてどうするかと喝を入れられ、徹夜して読んだ本を今、どういう風に感じるか確かめたいですね。
「平富恵スペイン舞踊活動20周年記念公演」(10月13日後7時開演、大手町日経ホール)のため、最終準備に追われています。(スペイン舞踊家)
