妻のイライラ…更年期障害はさりげないサポートを

2014.10.25


田村稲生会長【拡大】

 一般的に更年期障害の女性は、イライラしやすいといわれる。身体状態が悪いゆえに、精神状態も不安定になるのだが、「こうあるべき」といったこだわりを、強く持つようになる人もいるそうだ。意に反する夫は叱られるばかり。解決策はあるのだろうか。

 【価値観に縛られる】

 50代のAさんは、同世代の妻が更年期障害に苦しんでいると感じていた。のぼせやほてり、不眠など、体調は日増しに悪化し、妻はイライラしがち。

 そんなある日、帰宅をしたAさんに妻が鬼の形相で、「9時には帰るといったのに、9時半じゃない!」と怒り始めた。「すまない。仕事が長引いて」などと言い訳をしたのだが、「あなたは時間にルーズ過ぎる」など、妻は次々と不満をぶつけてくる。これまでにない妻の態度に、途方に暮れるAさん。一体何が起こっているのか。

 「漢方の厚養堂薬局」(千葉県松戸市)の薬剤師、中医食治研究会の田村稲生会長が説明する。

 「漢方では、更年期になると、精(生命エネルギー)が不足し、血(けつ)の流れが悪くなると考えられています。血の流れが停滞すると、物事をネガティブに捉えやすくなるだけでなく、心の伸びやかさも失われるため、『こうあるべき』といった価値観に縛られ、こだわりや執着心も抱きやすくなるのです」

 以前は夫の帰宅時間がズレても、「今日は遅かったのね」といっていた妻は、更年期で血の流れが悪くなることで、「なぜ、時間通りに帰れないのよ」と怒りをぶつけることがあるそうだ。更年期ゆえの性格の変化は、妻自身も気づかない。無意識に行っていることが多いという。

 【ベニバナで解消】

 「精のエネルギーが不足すると、腰痛、疲労感、頭痛などの症状が現れるので、漢方薬の『八味丸(はちみがん)』などが役立ちます。また、女性の更年期障害の代表的な処方は、『加味逍遥散(かみしょうようさん)』ですが、血の流れをよくするベニバナを加えると効果的です」(田村会長)

 ただし、理由がわからず体調不良やイライラ感に苦しむ妻に、「更年期だろう」などとストレートにいえば、「あなたは何もわかっていない!」と逆ギレされてしまうこともある。「体調が悪いなら病院へ行ってみたら?」「漢方薬も効果があるようだよ」など、さりげなくサポートするのが得策。

 また、部屋にラベンダーの香りを置き、ミントやジャスミンなどのハーブティーを妻に飲ませると、血の流れは良くなりやすいそうだ。

 「のぼせて足が冷える女性には、シナモンを入れたコーヒーもお勧めです。もちろん、更年期障害の症状は、人によって出方はさまざまです。ご自身に合った対処法を見つけるのがベスト。男性には、パートナーの更年期障害を少しでも理解していただければと思います」と田村会長は話す。 (医療ライター・夏山佳奈)

 

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。