「副腎疲労」で性欲低下 生活を見直すストレス管理が重要

2015.12.10


副腎疲労のケアで使われるビタミン剤やホルモン剤【拡大】

 いつも疲れていてセックスする気が起きない、勃起力が弱い−。トシをとれば誰もが感じることだが、副腎という臓器の働きが悪い可能性もあるという。日本抗加齢学会専門医でルネスクリニック(東京・八重洲)の平野敦之院長に説明してもらった。

 【性ホルモンが減る】

 性欲低下やEDは、LOH症候群(男性更年期障害)に伴う症状として知られているが、副腎の機能が低下する「副腎疲労」という状態でも引き起こされるという。そもそも副腎とは、どんな働きをしているのか。

 「副腎は左右の腎臓の上に乗っている小さな臓器ですが、50種類以上ものホルモンを分泌しており、生命維持に欠かせない役割を担っています。その副腎が疲労して、主にコルチゾールというホルモンがうまく分泌されない状態を副腎疲労といいます」

 コルチゾールはストレスによる体へのダメージを防ぐ役割をしていて、ストレスを感じると脳の指令によって分泌される。しかし、日常生活のストレスが多過ぎると、副腎が働きっぱなしで副腎疲労を起こすという。では、EDや性欲低下とどのような関係があるのか。

 「コルチゾールの原料はコレステロールで、副腎が健康でコルチゾールが余剰のときは、男性ホルモンの基になるDHEAが作られます。ですからコルチゾールが不足する副腎疲労の状態では、DHEAが作られなくなってしまうのです」

 男性の場合、男性ホルモンの大部分は精巣で作られるが、トシをとるとその生産も低下する。男性ホルモン補充療法やED治療薬が効かない性欲低下やEDは副腎疲労を疑った方がいいという。

 【ストレス管理が重要】

 副腎疲労は、国内では医療者にもまだあまり認知されていないが、米国抗加齢医学会ではさまざまな病気を治療するときに、まずベースに副腎疲労がないか疑うことが推奨されているという。

 「がんや生活習慣病などでも副腎疲労があれば最初に副腎のケアをした上で治療をスタートした方がいいとされています。それは患者さんが治療によるストレスに対抗できず、治療しても効果が落ちてしまうからです」

 副腎疲労の症状は多彩で、慢性的な疲れ、鬱症状、下痢や腹痛などの消化器異常、不眠症なども代表的な症状だ。副腎のケアは、重症度に応じて不足しているビタミンやミネラルの補給、コルチゾールやDHEAなどのホルモンを補充(内服)し、生活を見直すストレス管理が重要になるという。 (水川信吾)

 

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