男が闘い続けてきた「性的不能」の歴史本 (1/2ページ)

2016.10.20

アンガス・マクラレン著/山本規雄訳「性的不能の文化史」(作品社、3700円+税)
アンガス・マクラレン著/山本規雄訳「性的不能の文化史」(作品社、3700円+税)【拡大】

  • <p>果たしてバイアグラによって男は幸福を得たのか?</p>

 性機能の問題は、男にとって永遠のテーマといえる。それは、男性機能が「男らしさ」の象徴でもあるからだ。昔からタブーとされてきた「性的不能(性機能障害)」。その男たちの苦悩の歴史をつづった研究書が出版されたので紹介する。

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 出版されたのは、性科学の最も優れた研究書に与えられる「ボニー&ヴァーン・バロー賞」を受賞した「性的不能の文化史」(アンガス・マクラレン著/山本規雄訳、作品社・3700円+税)。著者は、世界的に知られたセクシャリティーに関する歴史学者で、カナダの名門・ビクトリア大学名誉教授でもある。

 版元の作品社(東京都千代田区)編集部の内田眞人氏は、本書のコンセプトをこう話す。

 「『性的不能』の意味は、単に勃起するかどうかではなく、その時代や文化によってまったく異なります。著者は、『性的不能の歴史』とは『男らしさとは何か』の歴史であるということを伝えているのです」

 たとえば中世のキリスト教会では、妊娠させられない男は「社会不適合者」とされた。妻から申し立てがあれば「性的不能者裁判」が開かれ、夫は「善女」と呼ばれる女性たちによって検査される。善女は乳房をさらけ出し、陰茎や睾丸を触り、抱きつき、キスをする。そして、夫のEDが確認できると結婚の無効が認められた。当時の男にとって「性的不能」は恐怖の言葉だったという。

 

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