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垣内彩未

アイドルの王道 一歩一歩 (04/27)

 かきうち・あやみ タレント。1989(平成元)年8月30日生まれ。16歳。愛知県出身。堀越高校2年生。映画「長崎ぶらぶら節」、NHK大河ドラマ「利家とまつ」、連続テレビ小説「ファイト」に出演。ローティーン向け雑誌「melon」のレギュラーモデルを務め、この4月からは「JJbis」の専属モデル。
 また、ANA香港のキャンペーンガールに選ばれた。この夏公開の劇場版アニメ「時をかける少女」では、主人公の恋敵役で声優に初挑戦。日本ウオーキング協会の「歩きたくなるみち500選」のイメージキャラクターにも選ばれ、水前寺清子、所ジョージに次ぐ3代目となるテーマソング「明日へ歩こう」を歌う。5月3−5日には、東京・小金井中央公園で行われる第11回東京国際スリーデーマーチに参加する。
垣内彩未
垣内彩未

【なんとなく進んでいって受かって】

 大手芸能プロのサンミュージックといえば、過去には松田聖子をトップアイドルに育て上げ、アジアのアイドル市場を席巻した酒井法子、そして天才子役で人気を博した安達祐実ら、いずれも“かわいい系”のアイドルスターを輩出してきた。

 歴代スターのモノクロ写真がズラッと並ぶダンスレッスン室。そのバーに手をかけて次々とポーズを作る彼女は次代を担う秘蔵っ子だ。デビューはミュージカル「Annie」の主役で2度目の挑戦で、10歳の時に1万人の中から選ばれた。

 「受かろうと思って受けたわけじゃなくて、なんとなく進んでいって受かってしまった」というが、アニー役といえば子役スターの登竜門。血のにじむようなレッスンの日々を送る全国の子役タレントとその親たちにとってはなんともうらやましい話だろう。

 「厳しいことも知っていたので、どうしようと。でもやってみたら楽しくてこれからも演技をやりたいなと思うようになりました」

【広告見て「やってみる?」母の一言がきっかけに…】

 この道に進むきっかけは小学校1年生の時。現在の事務所のレッスン生募集の新聞広告をみつけた母親の「やってみる?」のひと言だった。当時、習っていたスイミング、水彩画、公文教室同様なんとなく通ってはいたが、全く本気ではなくいわゆる劣等生だったという。

 「私“ダメダメ”だったんですよ。他の子たちはセリフを渡されればすぐ覚えるしもうカンペキ。でも、私はその場で覚えられないし、家にもって帰ってやってもちゃんと入ってなかったり。なぜかはわからないですけど。一生懸命努力? そこを突かれると痛いです…」

 老婆心ながら「世の中そんなに甘くはないよ」と悪態のひとつもついてみたくなる。でも、吸い込まれるような色白の美少女の長いまつげに「マッチ棒が乗っちゃいそうだなあ」などと考えながら話を聞いているうちに、世のおじさんたちが「かわいい女の子のいうことなら何でも許せる」と言う気持ちがうっすらわかるような気がした。なにしろ、「セーラームーンになりたい」と短冊に書いた七夕の願いが、小学校6年生のときプロの舞台で本当にかなってしまったぐらいだ。ただの美少女ではない。

【家族が一致団結でサポート】

 車で迎えに来てくれる大学生のやさしい兄、雑誌の切り抜きは母、ビデオ録画は父の仕事。奈良に住む祖父母は、孫娘の載った雑誌が駅前書店にあるかどうかチェックを入れる。家族が一致団結してサポートしてくれている。

 「幼いころ、本当の温かさを知っている人ほど、悲しい演技の感情表現の幅も豊かだ」と有名な劇作家に聞いたことがある。

 子役時代は、片親だったり家が貧乏だったり、と不幸な役が多かった。こんなかわいい子が、悲惨な境遇に遭えば、やはり聴衆の目を引きつけるのは当然だろう。でも、そんな外見だけでなく、内面も見つめられるようになってきた。

 「着ているものもボロボロで…。かわいそうな境遇だけど、頑張ってる姿は見ている人にとっても感動的だと思うし、勇気を与えられると思う。また、原点に戻ってそういう役をやってみたい」

 16歳の今、改めてそう思い始めている。

ペン・菊池麻見
カメラ・大西史朗