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高嶋ちさ子&加羽沢美濃

毒舌と天然のハーモニー(3/5)

 たかしま・ちさこ(写真左) バイオリニスト。1968年8月24日、東京生まれ、39歳。6歳からバイオリンを始めた。桐朋学園女子大から米イェール大学音楽学部大学院に。米国で活動後、97年から日本で本格的に活動開始。「めざましクラシックス」など年間100本以上のコンサートを行っている。06年に「高嶋ちさ子12人のヴァイオリニスト」プロジェクトを立ち上げた。いまは1歳になる男の子の育児に追われる日々。
 かばさわ・みの(同右) ピアニスト、作曲家。1972年12月1日、横須賀市生まれ、35歳。3歳からピアノを始め、東京芸術大学から同大学院作曲科に進み98年卒業。大学院在学中にCDデビュー。99年、東京・銀座王子ホールで「加羽沢美濃ピアノ・パーティー」シリーズを開始。作曲家としても映画「ホテルビーナス」「チルソクの夏」「出口のない海」、NHKドラマ「かるたクイーン」など多くの作品の音楽を手がける。テレビやラジオのクラシック番組の司会などでも活躍。
高嶋ちさ子(左)&加羽沢美濃

【コンサート活動10周年を迎え】

 2006年の「モーツァルト生誕250年」に始まり、「のだめカンタービレ」や「千の風になって」の大ヒット。今年はカラヤン生誕100年と、クラシック音楽に大きな注目が集まる。だが、この2人が初めてコンビを組んだ98年、クラシック人気はどん底の低迷期にあった。

 「とりあえず1回だけ」と始めた「Chisa&Mino」のコンサート活動は今年で10周年を迎えた。聞き覚えのあるクラシックの名曲を爆笑トークでつなぐスタイルは、「のだめ」を先取りしたかのよう。実際、2人の掛け合いも、「のだめ」ばりに面白い。“毒舌”と“天然”のハーモニーをとくとご鑑賞ください−。

【“のだめ”ばり爆笑トークと極上のクラシック演奏】

 −−初対面の印象は?

 ちさ「芸大の学生っていうから出来がいいんだろうなあと思って構えていたら、実際には何にもクラシックのこと知らない。いきなり『チャゲアスが大好きです』だって。自分はクラシックばかじゃないと言いたいがためにそういうことを話す人もいますが、本心だったのね。なんで、こんな人が芸大に入ったんだろうって…」

 みの「私、そうとう初心者マークでしたねー。たぶん有名な曲なんだろうけど、ちさ子さんが持ってくる曲は全部知らない曲でした。私は好きか嫌いかの感覚しかないので。ジャズか演歌かポップスかの違いも分からないくらいだったから」

 ちさ「その動物的なカンを買って(コンサート曲を)選曲させたら、バイオリン名曲集みたいなメジャーな曲ばっかり出てきた。でも、それがお客さんに受けた。当時の私は、クラシックは素晴らしい、他のことはどうでもいい−という“上から目線”が強かったんですが、彼女に目を覚まされた。『クラシックには垣根がない』をうたい文句にコンサートをやろうと思っていたのに、実際には自分に一番、垣根があったんです」

 −−曲の合間のトークが面白いそうで

 ちさ「とにかく腰が抜けるほど笑わせます。漫才とまでは言いませんが、他のクラシックの方には絶対負けません」

 みの「氷川きよしファンや、きみまろファンとかぶるよね。クラシックのコンサートって絶対ウトウトするんです。私も客席で15分間のソナタを聴かされると正直辛かったから、1曲5分以内にしてウトっとなった瞬間、トークで起こす。このバランスは10年かけて編み出した“黄金律”。絶対、寝かせません」

 ちさ「でも、内容は高度ですよ」

 みの「ほんと?」

 ちさ「(名器の)ストラディバリウスと安物のバイオリンを交互に弾いて音の違いを聞き比べてもらったり、演奏法の話だとかそういう意味のあることを楽しく話す。下ネタで笑わせてるわけじゃないんです」

 −−音楽だけで勝負したい、とは思わない?

 ちさ「そんなの、タイヤのない車で走ろうと思うようなものです。演奏だけで楽しませられる音楽家ならいいけど、私は違うから」

 みの「そんな音楽家、世界で数人ですよ。それ以外の人は、聞いてもらう工夫をするべき。殿様商売やってる場合じゃないよね」

 ちさ「ほんと、そうよね」

 みの「拍手だって、したいときにすればいいって思うし」

 ちさ「秋川雅史さんの『千の風』みたいに、間奏ごとに拍手なんてうらやましい。たとえばツィゴイネルワイゼンをジャンってやったら、客席から『イェーイ』って反応があってもいいと思うんだけど」

 −−ところで、2人ともお酒強そうですね

 ちさ「私は飲めないけど宴会好き。品行方正なんです、意外と」

 みの「私は飲んべえちゃんで、ワインなら底なしです。でも、記憶がなくなっちゃう。コンサートのあと飲み過ぎて、メークしたままコート着たままブーツはいたままベッドに寝たり」

 ちさ「その日は昼の公演だったんですけど、朝8時の時点でフルメーク。準備万端だなと思ったら昨日のまんまだと…」

 −−それから化粧を落として?

 みの「落としませんよ。上から塗りました」

 ちさ「それって“汚ギャル”だよね」

 みの「リハーサルのとき、ピアノにゲロしそうでした。ピゲロ。なんとか本番では復活しましたが…」

 −−じゃあ、今後の目標は?

 ちさ「安田祥子、由紀さおり姉妹ぐらい知名度を上げることです」