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原田夏希

決断力は伸びざかり(10/29)

 はらだ・なつき 1984年7月7日生まれ、24歳。明治大学文学部卒。CM出演を経て2001年、「ココニイルコト」で映画デビュー。04年、NHK連続テレビ小説「わかば」のヒロイン、高原若葉役に抜擢された。全国信用金庫協会のイメージキャラクターとして、信金のポスターでもおなじみ。今年はフジテレビ系「ハチミツとクローバー」に出演。放送中のNHK大河ドラマ「篤姫」では薩摩藩家老、小松帯刀の側室、琴仙子(ことせんこ)役で出演している。11月1日公開の大林宣彦監督作品「その日のまえに」にも出演。
原田夏希

【「わかば」のヒロイン】

 静岡はいいところだ。記者が最初に赴任した地という個人的な思い入れもあるが、実際に風光明媚(めいび)で温暖で食べ物もウマい。おっとりした人柄の県民性だけに大政治家はいないけれど、その分、“美人の産地”でもある(注1)。

 この人もまごうことなき静岡美女。くっきりした目鼻立ちに、しなやかに伸びたロングヘアがニッポン的だ。

 「大道芸ワールドカップ(注2)を見ていたらスカウトされたんですよ」

 静岡にスカウトに来るとは、所属事務所も目の付けどころがいい。いきさつを事務所社長に尋ねると「お祭りがあるというので、女性スタッフを2人、気分転換を兼ねて派遣しまして…」とのこと。そこで見つけたのが当時中学2年生だった彼女だ。

 だが、この“金の卵”はすぐに孵化されることなく、じっくりと温め続けられた。駿河のエリートが集まる県立静岡高を出て女優デビュー。明大で演劇学を専攻中にNHK朝の連続テレビ小説「わかば」のヒロインに起用された。

【恋愛はオクテ?】

 11月1日公開の映画最新作「イエスタデイズ」(注3)ではヒロイン、真山澪を演じた。切ない恋愛が胸を打つラブストーリーだ。

 「その場の空気感と合わせて自分の中で想像して演じることも大事。でも、それを超えた何かが生まれる瞬間を現場でいただくこともあるんです」と撮影現場の魅力を語る。話は理路整然としていて知性を感じさせる。ただ、恋人との切ないシーンに臨む女性の心理は「私の想像の中でも分からない」と話していたから恋愛はオクテなんだな、ということも分かった。

 自分で決めたことに後悔しない。「毎朝何を食べる何を着る何をする、小さい決断だけれど、その決断が積み重なって、1日、何カ月とできあがっていく気がする。その1つ1つの決断を間違いたくないと思う気持ちがすごくあるんです」

 映画で演じた澪も、自分の人生を大きく左右する決断に直面する。その結末については映画をごらんいただくとして、「選んだほうに少しでも希望の光が見えているからで、その明るいものをもっと明るく見たい。澪もそうだし、私も」ときっぱり語る姿がすがすがしい。

 この夏には初のミュージカルも経験した。実は舞台とは距離を置いていた。話は3年前にさかのぼる。「わかば」が明治座で舞台化され主演した。その後、テレビ放送された舞台を見て「こんなこと(演技)でお金をもらっていてよかったのかなとすごく怖くなった」

 だが今年、プライベートで訪れた米ニューヨークで本場のミュージカルに圧倒された。そこにタイミングよく、ミュージカルの話が舞い込んだ。観客の声援と拍手に支えられ、幸せな日々が過ごせた。そのとき思いだしたのが、澪が話す『食べず嫌いはよくない』というせりふ。「やってみて本当によかったという経験、人は本当にするんですね」

 話も弾み、笑顔も弾む。「静岡、いいとこですよね。温かくて」。いまが伸びざかり。記者がほれぼれしたロングヘアも「伸ばしているのが楽だし、切るのに勇気がいっちゃって」。バッサリされたら失恋か? と勘ぐってしまうので、そのままでいてもらいたい。

 注1:昨年のミス・ユニバース優勝者、森理世は静岡市出身。長澤まさみは磐田市だ。かつて「お嫁さんにしたい女優ナンバーワン」と言われた市毛良枝は旧修善寺町出身。

 注2:1992年にスタートし、いまや静岡県の代表的なイベントに成長。17回目の今年は10月31日から11月3日まで、21カ国から92組162人の大道芸アーティストが参加して行われる。

 注3:本多孝好氏の短編集「FINE DAYS」に収められた同名小説が原作。余命わずかな父から、かつての恋人を探すように頼まれた聡史(塚本高史)。手がかりは1冊のスケッチブックだけ。スケッチブックを開くと、32年前の父と恋人の澪(原田)が現れて…。ファンタスチックで切ないラブストーリーだ。