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柴本幸

ホップ、ステップ!(7/28)

 しばもと・ゆき 1983年10月18日生まれ、25歳。東京都出身。幼稚舎(小学校)から大学まで筋金入りの“慶応ガール”。2007年、NHK大河ドラマ「風林火山」で女優デビュー。08年の映画「私は貝になりたい」では主人公・清水豊松の妻の妹役を熱演した。9月に公開される映画「TAJOMARU」でもヒロインを演じた。「真夏の夜の夢」は東京・シネマート新宿などで公開中。関西では8月15日からシネ・リーブル梅田などで公開。
柴本幸

【デビュー3年目】

 公開中の映画「真夏の夜の夢」(中江裕司監督)で、映画初主演を果たした。デビュー3年目でつかんだ大役だが、「一つの作品に巡り合って、一つの役をやらせていただいたと思っています」と、まったく臆するところがない。これが俳優の父、柴俊夫(62)と女優の母、真野響子(57)から受け継いだDNAなのか…。

 シェークスピアの名作を、沖縄を舞台にして大胆にアレンジした「真夏の−」では、わけあって故郷・世嘉冨(ゆがふ)島に帰ってきた主人公・ゆり子を演じた。

 ロケ地は、沖縄本島から北西約27キロの東シナ海に浮かぶ伊是名(いぜな)島。周囲約16キロの小さな島に、共演者もスタッフも約1カ月半にわたって缶詰めになり、まるで合宿のような雰囲気で撮影が進んだ。

 撮影は「滝に打たれるような荒行だった」そうだが、周りを海に囲まれた離島では逃げだすこともできない。真正面から沖縄と向き合い、「精神的な修業(ともいえる局面)がいくつもあって、何度もあがきました」。

 それでも沖縄の雄大な自然は、ちっぽけな自分たちを優しく受け入れてくれた、という。

【雄大な自然の中、厳しいロケ「何度もあがきました」】

 「キジムン」と呼ばれる沖縄の精霊と心を通わせるシーンは、伊是名島の象徴ともいえる「さんかく山」山頂(標高100メートル)で撮影された。山頂は海が一望できる切り立った崖で、スタッフも全員は立ち入れないほどの狭い空間。海からは激しい風が容赦なく吹きつけ、この上なく厳しい撮影条件だった。だが、それが逆に幸いし、幻想的なシーンに仕上がったという。

 「あの場所は空が近くに見えるし、風も印象に残っています」。ロケを無事終えた今ではいい思い出だ。

 小学生時代に旅行で訪れて以来という沖縄。今回はロケを通じ、地元で活動する俳優や島民たちと触れ合う時間も持てたが、「あの感性や個性に、本土の人が太刀打ちするのは無理」と実感したという。「次は1週間程度のリゾートで来たいですね」と笑う。

 テレビで活躍する両親の姿を見て、自然と女優にあこがれるようになった。しかし、「学業を全うしてほしい」という両親との約束を守り、大学を卒業するまでは「芝居らしい芝居なんてしたことがなかった」。

 それが、芸能界入りした途端、いきなりNHK大河ドラマ「風林火山」でヒロイン、武田信玄の側室・由布姫役に大抜擢された。大御所の俳優たちに囲まれ、プレッシャーと戦いながらも芯(しん)の強い女性を演じ、新人とは思えない存在感を見せつけた。

 「右も左もわからず夢中でしたが、私らしく演じられたと思います」

【一歩一歩、着実に】

 その後も民放ドラマや映画、舞台などに相次いで出演。絵に描いたようなシンデレラストーリーをひた走るが、「本当に厳しい世界。芸ごとは一生勉強で修業の場なんだなあって改めて思います」と表情を引き締める。

 両親からはこれまで、何のアドバイスもないという。そのことが、自分を縛らず何でもやってみようという体当たり精神につながっているのかもしれない。今後についても「やりたいことが多すぎて…。どんな役でもやってみたい。どんどん幅を広げていきたいですね」と目を輝かせる。

 持ち前の好奇心とスポンジのような吸収力、そして素直な演技で、大女優へのステップを一歩一歩、着実に歩んでいる。