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【たなかりか】透き通る歌声 大阪発全国へスイング

2009.09.30


たなかりか【拡大】

 「大阪で取材を受けたかったんですよ。地元在住ですし、こっちのノリで話をしているとリラックスできますから…」

 そう言って、コテコテの大阪人記者に笑顔を見せた。

 事前に「ライブハウスで歌っている写真を撮らせてほしい」とリクエストしていたが、わざわざステージ衣装を用意し、“完全貸し切り”の即興ライブがスタート。そんなサービス精神は、いかにも大阪人らしい。

 7月15日にリリースしたアルバム「Colors」で、メジャーデビューを果たした。

 ニューヨーク在住のジャズベーシスト、塩田哲嗣(のりひで、40)をプロデューサーに迎え、人気の若手音楽家の演奏に合わせて、現代風にアレンジされたジャズの名曲10曲を歌い上げた。透き通った、大人の歌声が心地良く響く。

 「ジャズを知らない人でも気軽に聴けるように、すべてを塩田さんにお任せしました。『パワーだけで押さない』とかいろいろ気づかされ、良い挑戦でした」

【出演依頼殺到でOL辞め】

 ジャズとの出合いは、大学の軽音楽部に入ってから。ジャズとソウルを融合した“アシッドジャズ”のコーラスを担当することになり、「このおしゃれな音楽は何?」と衝撃を受けた。ダニー・ハザウェイやチャカ・カーンらジャズのにおいを持ったソウル音楽にハマってしまったという。

 ボーカリストとしてバンド数組をかけ持ちしていたが、スイングジャズの先輩から「本格的にジャズを習ったら」と言われて音楽学校へ通ったことも。だが、「プロは甘くない」と、大学卒業後はOLをしながら歌っていた。

 転機は2001年。「神戸ジャズボーカルクイーンコンテスト」で準グランプリに輝き、プロで勝負すると決めた。「本当は(OLと)両立させたかったけど、出演依頼が殺到して体がもたなかったので…」と振り返る。

【チケットは即完売】

 現在は、関西を中心に月に10本程度のライブをこなす。チケットは毎回即完売する。最初は観客が片手で数えられるほどだったが、「がむしゃらに楽しく」続けていくうちに、徐々に席が埋まっていくのを実感したという。

 「OLをやっていた時は気負わずに歌っていましたが、私の名前が少しずつ浸透していくにつれて責任も大きくなってきました。ここまでできたのは、良い仲間との出会いなど周りに恵まれたおかげです」

 04年にはアルバム「ON GREEN DOLPHIN STREET」をインディーズでリリース。ファンの間からは「次はメジャーで…」と切望する声が高まっていただけに、ようやく念願がかなって喜びもひとしおだ。

 「大きな目標を達成したけど、良いライブをしていくことには変わりありません。メジャーデビューをきっかけに、まだライブをしたことがない場所で歌いたい」

 大阪のノリのジャズが、全国のライブハウスで聞ける日も近い。

 ペン・格清政典

 カメラ・志儀駒貴

プロフィール たなか・りか 1975年10月13日生まれ、33歳。広島県出身。本名・中瀬理香。甲南大卒。2001年に「神戸ジャズボーカルクイーンコンテスト」で準グランプリを獲得してプロ歌手に。関西を中心に東京や名古屋など全国でライブを行う。10月にメジャーデビュー記念ツアーを開催する。日程は次の通り。 1日・東京「六本木alfie」▽13日・静岡「MAHCOME HALL」▽14、15日・大阪「Mister Kelly’S」▽23、24日・名古屋「STAR EYES」▽30日・東京「JZ Brat」(HP

たなかりか
 

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