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【斉藤由貴】母が道ならぬ恋「子供たちは早く寝かせたほうがいいかも」

2010.04.21


斎藤由貴【拡大】

 カメラの前で、鏡に指をそえるポーズを見て、少年時代に見た映像が頭の中によみがえった。

 雪の中を走る列車の中で、曇った窓に指で「AXIA」と書き、「わかってください」とつぶやくカセットテープのCM。誰かに恋をしているかのようなお姉さんの姿は、当時小学生だった記者の心にも強烈に刻まれた。

 それから20年あまり。ドラマ「小公女セイラ」のコミカルな笑美子先生を見て、記者のおいもファンになった。

 「斉藤さんの息子さんと同い年なんです」と伝えると、「6歳の子が?!」と驚きながら、「今回の役を見たら、『笑美子先生じゃなーい。女優はうそつきだ!』と思っちゃうかも」と笑った。

 22日スタートのテレビ朝日系ドラマ「同窓会〜ラブ・アゲイン症候群」(木曜午後9時)は、中学の同窓会で再会した45歳の男女4人が織りなすラブストーリー。一見華やかなセレブ妻だが、夫が愛人ともうけた娘の母親になろうと努める女性・陽子を演じる。同じ主婦役ながら、文豪・夏目漱石が乗り移ったヒロインが騒動を巻き起こす4年前の「吾輩は主婦である」とは大違いだ。

 「すごく難しい。私は自分自身をコメディーの人と位置づけていましたから。陽子は自分の心を守るために“卑しさ”を厚く巻き付けて、自分のピュアなところが見えなくなっている孤独な人。台本のままではなく、プラスアルファをどう演じるかが課題です」

 同窓会で恋が再燃するカップルは現実でも少なくないらしい。カミさんが昔好きだった男と…なんて考えたくもないが。

 「アハハ。でも、幸せの青い鳥は隣の畑にも、自分の畑にいる奥さんでもなく、自分自身の気持ちの中にいるっていうのが結論じゃないかな。『不惑』っていうけど、立ち止まったり、迷ったりする年齢はあると思う。そのとき、自分に自信をもって、大切に人生を生きてほしいですね」

 そういう本人は「同窓会には行ったことがない」という。

 「一度、高校の同窓会に招待されたんですが、上の娘のピアノの発表会と重なってしまって。もちろん、今どうしているのか気になる人はたくさんいます。ただ、同窓会って、女の人は輝いているけど、男の人はしおれちゃっていることが多いって聞きます。頭が薄くなったり、おなかが出たりして。フフフ」

【10歳長女の夢は「スケバン刑事」!?】

 実際、女優業のかたわら、育児も忙しい。「両立というより、私だけじゃできないことをだんなさまや親戚、友人に助けてもらっている。本当に感謝しています」

 10歳の長女は、母がヨーヨーで悪と戦う過去の映像を見て、「将来の夢はスケバン刑事」と言っていた時期もあるという。

 「その前は『“吾輩”になりたい』って言ってました。今は、料理人になるのが夢みたい。学校でも料理クラブに入っていて、家でも料理を手伝わせているから。子供3人が手伝うと、逆に仕事にならなくて困るけど、やらせてあげてます」

 ドラマとはいえ、母が道ならぬ恋に走ってしまったら、子供たちは…。

 「初回はねー、やばいシーンがあって。子供たちは早く寝かせたほうがいいかも」と、複雑な母の本音ものぞかせる。

 今年でデビュー25周年。「あっという間でした。客観的に見ると、まだまだベストを尽くしていない。難しいけど、すてきな役を、こんなタヌキ顔、金魚顔の私がいただけるなんて恵まれています」

 テレビで再会する“同級生”の視聴者たちも負けちゃいられない?!

ペン・宇野貴文 カメラ・中鉢久美子

■さいとう・ゆき  1966年9月10日、横浜市生まれ、43歳。高校在学中の84年、第3回ミスマガジングランプリに。85年、「卒業」で歌手デビューし、ドラマ「スケバン刑事」がブレーク。86年、NHK朝の連続テレビ小説「はね駒」のヒロインに抜てきされ、同年末の紅白歌合戦では紅組キャプテンをつとめた。94年に会社員の男性と結婚。10歳の長女、6歳の長男、5歳の次女の2女1男の母。シアタークリエの9月公演、来年1月には舞台「わが町」(新国立劇場中劇場)が控える。

 「同窓会…」では、黒木瞳、高橋克典、三上博史と初共演。「現場に入る前はこわかったけど、皆さん、カッコつけたり、けん制し合うこともなく、とってもオトナ。私はお酒を飲まないし、人見知りなんだけど、共演者の方とこんなに楽しくお話できるのは初めてです」。

 

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