ぴいぷる

【鈴木砂羽】バストトップなくとも度胸で魅せる

2010.09.21


鈴木砂羽【拡大】

 「度胸つけるしかねーだろ。度胸が一番!」

 来年のNHK大河ドラマ「江(ごう)〜姫たちの戦国」の出演者会見でのこと。大河初挑戦となるヒロインの浅井3姉妹の三女・江役の上野樹里に活を入れた。

 自身の大河デビューは11年前の「元禄繚乱」。「ショーケンさんと京マチ子さんに挟まれて、超ビビった〜」というが、度胸で乗り切った。

 ブログでは、サバサバとした性格とともに女優とは別の才能ものぞかせている。自作のキャラクターのイラストがなんともかわいらしいのだ。

 「こんな絵も描いてるよ」と、携帯電話に保存している画像も見せてくれた。往年の人気アニメ「クリィミーマミ」。かつて雑誌で漫画を連載したことがあるというのも納得の腕前だ。

 「子供のころは漫画家になりたかった。でも、画力が追いつかなくて。バレエとかやってたから、体動かすほうが得意かもって思ったんです」

 役者の道に進んだ漫画少女が、憧れの作家と芝居という土俵で対面したのは7年前。映画「昭和歌謡大全集」(篠原哲雄監督)で、「南くんの恋人」などで知られる漫画家、内田春菊さんと共演したのだ。

 「お芝居ができる方なんだなって思った。それから、夜中に電話し合ったり、お宅にお邪魔したりするようになったの」

 その内田さんからのラブコールに応え、監督&女優として再び組んだ映画が「お前の母ちゃんBitch!」。性に奔放な人妻のヒロインをポップに演じ、うぶな青年(小林優斗)を翻弄するお色気コメディーだ。

 英語の「Bitch」は本来、女性に対する蔑称だが、「この映画では、ほめ言葉。自分の欲望に正直で、心地いいところを探している女性のことなの」と解説する。

 「春菊さんの世界観を演じられるのがうれしかった。性に対する男のコの勘違いも皮肉っている。『入れたら、すぐイっちゃうんだぜ』って思っている。イカねーよ、ってね。うふふ」

 劇中では、チアリーダーのコスプレ姿でエッチする大胆シーンも。ひょっとして、砂羽さんの発案?

 「アホか?! (記者を見て)ウハウハして! 自分からやるわけねーだろ! でも、演技は私の主導でやらせていただきました。春菊さんは私の前で『かわいい!』ってはしゃいで。こんなそばにいたらカメラに映っちゃってない? ってぐらいにね」

 初主演映画は、国内ヘア解禁映画として話題となった16年前の「愛の新世界」(高橋伴明監督)。SMの女王役を体当たりで熱演した。会見で「ヘアの処理をしていたら、まるでエッフェル塔のようになった」と話したら、スポーツ紙に「砂羽、エッフェル塔ヘア」と見出しが躍った。

 「『やきのりみたい』っていわれたりもしたわよ。まだ芸能界に入り立てだったけど、発言には注意しようって勉強になりましたね」

 内田さんも10年前、邦画史に残るヌードを披露した。遠藤憲一らと共演した「ビジターQ」(三池崇史監督)で母乳を飛ばす怪演を見せたのだ。

 「出してた、出してた。すごいと思った。私だったら? イヤだ! 今回の映画では、乳首を出さなくてもできるっていうのを見せたかった。今さら私が脱いでも、事務所も嫌がるでしょ」

 最近では「3回に1回お母さん役がくる」といい、ブログには子役たちとの写真もうれしそうに載せている。4人の子供たちを育てながら創作を続ける内田さんは大きな指針のようだ。

 「私も、結婚して、子供を産んでも仕事は続けるし、性のタブーも考えないと思う。今後もテレビ、映画、舞台と、ボーダーレスで活躍していける役者でいたいですね」

 脱ごうが、脱ぐまいが、度胸満点なのだ。

ペン・宇野貴文 カメラ・早坂洋祐

プロフィール 鈴木砂羽(すずき・さわ) 1972年9月20日生まれ、38歳。静岡県浜松市出身。文学座研究生を経て、94年の「愛の新世界」で映画初主演。ブルーリボン新人賞、キネマ旬報新人賞など多数受賞。ドラマ「相棒」シリーズ、NHK連続テレビ小説「だんだん」など出演作多数。今後も映画「スープ・オペラ」(瀧本智行監督)、「裁判長! ここは懲役4年でどうすか」(豊島圭介監督)、「ゴースト もういちど抱きしめたい」(大谷太郎監督)など話題作の出演が続く。 「お前の母ちゃんBitch!」は、愛とエロスをテーマにした映画6作品をレイトショー公開する「ラブ・アンド・エロス・シネマ・コレクション」(25日〜11月5日、テアトル新宿)の第1週に公開。内田春菊の夫で俳優の貴山侑哉や子供たちも出演。

 

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