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【近藤真彦】ブレない心で「最高」の頂きへ再加速 デビュー30周年!

2010.12.07

 芸能生活デビュー30周年の今年、2月に発売した「心ざんばら」が日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞。これまでの新人賞、大賞と合わせて史上5人目の三冠を獲得した。

 故川内康範さんが綴った「ざんばら」は長い間、所属事務所のメリー喜多川副社長のもとで封印されていた。原稿用紙に刻んだ一文字一文字から川内さんの心がほとばしるような作品だった。

 「重たいです。川内さんにお会いしたことはないですが、一本筋の通った侍のような人だと思います」。そう語る自身も、“侍”のような生き方を貫いてきた。

 30周年記念の一環として行われていた21年ぶりの全国ツアーは今月10、11日の日本武道館がファイナル。

 「楽屋に入ると(昔の)記憶が蘇える。ステージで『以前に来たことがある人?』と尋ねると3分の1ぐらいの人が手を挙げてくれます」。残りの3分の2は21年前を知らない世代。10代の女の子も、お手製の応援うちわを作って会場に駆けつけている。

 この季節ならではのディナーショーと4年目を迎えた親子参加の「マッチとおやつ☆☆☆…」。

 「普段は子育てで大変なお母さんに楽しんでもらいたい。始めたときはいなかった息子が3歳。今年は父親目線の企画をいろいろ考えています」

 1人息子の名前は、轟丞(ごうすけ)くん。字面から、さぞかし車に興味を持っていると思いきや、「車のおもちゃが手に届くところにあるのに、あまり興味を示さない」と、ちょっと残念そう。いや、まだまだこれからですよ。

 エンターテインメントへの真摯な姿勢と同様、モータースポーツへの取り組みにもブレがない。関係者からは「近藤は国際レース経験を持つ監督以上」と高い評判を得ている。現実に、自らが監督を務めるKONDO RACINGは今季、鈴鹿で行われたGT500初戦を制した。

 テレビのF1解説でパドックに顔を出すと、世界最速の男たちから声がかかるようにもなった。「マッサ(フェリペ)やバリチェロ(ルーベンス)から『活躍、見てるよ』と声をかけられます。ただ、ドライバーよりもロン・デニス(マクラーレン)やロス・ブラウン(メルセデスGP)のようなF1チームの監督、指揮官の動きに目が向いてしまいますね」

 芸能活動とレースという2倍の人生を生きながら、私生活はきっちり分けている。「レコ大などのトロフィーは実家に、車関係は御殿場のファクトリーにあって自宅のリビングには何もないんです」。自宅は妻と息子と過ごす場所だから、夫と父の顔を大切にしているのだという。そんなところも“侍”らしい。

 取材をした日は雨だった。にもかかわらず、「今朝、15キロ走ってきました」とサラリ。そういえばかつて、骨折しながらもトライアスロンを完走したことがあった。気力、体力もやはり侍だ。

 サーキットで前に何もない首位を走る気分は「なんとも言えず最高」だという。頂きのその先へ−。近藤真彦は走り続ける。

ペン・小張アキコ

 ■こんどう・まさひこ 1964年7月19日、46歳。神奈川県出身。79年、「3年B組金八先生」(TBS)に出演。80年、「スニーカーぶるーす」で歌手デビュー。81年、「ギンギラギンにさりげなく」で日本レコード大賞新人賞、87年、「愚か者」で同大賞、2010年、「心ざんばら」で最優秀歌唱賞を受賞し、3冠に。84年にドライバーとしてカーレース参戦。デビュー30周年の今年、監督を務めるKONDO RACINGは10周年でもある。今月8、15日、「SONGS」(NHK)に出演する。

 

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