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【藤澤恵麻】“回り道”が育てた女優・藤澤恵麻!自分のペースで…

2011.09.15


藤澤恵麻【拡大】

 ヒロインを演じたNHK朝の連続テレビ小説「天花」は、美少女モデルから女優の道へ入るきっかけとなった。そして24日放送されるBSフジ「フォルティッシモ また逢う日のために」(午後9時)は、デビュー以来7年ぶりのドラマ主演。また女優人生の大きな転機となりそうだ。

 ドラマ主演が久々なのには理由がある。将来に悩んだ末に約2年間の語学留学をしていたから。昨秋に仕事復帰。そして迎えた主演ドラマでは、ある程度の社会人経験は積んだものの、このままでいいのかと人生に悩むヒロインを演じる。等身大の役どころに、いいタイミングで恵まれた。

 「台本を読み、私と重なるところが結構あって『これ、自分の物語じゃないのかしら?』と。私も留学して帰ってきて、一歩前に進めた気がした。“一歩前へ”が共感ポイントでした」

 持ち前の愛くるしい笑顔を絶やさず丁寧でソフトな語り口ながら、問いにはテキパキと答える。

 ヒロインは、遠回りして夢に近づく不器用なタイプ。「私に似ている」と苦笑いだが、そのおかげで役への理解は深い。

 「(ヒロインは)年齢を超えた子供っぽさがあって、常に迷いながら一生懸命。すごく共感します。私も人生を達観しているタイプではないから」

 劇中、「自分を変えたいと思うきっかけは人それぞれ」という台詞がある。彼女の“きっかけ”は「成長したい」ともがく気持ちだった。

 「いろいろな役者さんに出会い、『素晴らしい!』と感動するんですけど、人には人のやり方がある。私には何ができるんだろう? 成長するため何がいいか? 何に興味が? と考えたら語学でした」

 留学先はロサンゼルス。普通の学生として過ごす中で、仕事への意欲も新たに膨らんだ。

 「『HEROES』のマシ・オカさんと知り合ったり、国境を越えた友達と、いい時間を過ごせたり、すべてが語学や世界を学ぶチャンスで刺激的でした。役者業って引き出しがいっぱいあることが表現力につながりますからね。人に恵まれ、この道でいいんだと思えるようになった。留学の成果があったと言える仕事を早くしたいな、とか、そういうプラスの思考がすごく広がりました」

 女優デビューから7年目を迎え、感受性も豊かに変化してきている。

 「大学生のころは経済学を勉強していたせいか、数字でモノを見たり、理論派な考え方でした。でも、この仕事をやるようになってガラッと変わった。どんな人を見ても、家族があって生きてきた経歴があって…と想像し、その人の気持ちになって考えてみようという姿勢になりました。人が抱える思いに心が動くようになった。とても良かったです」

 人生の“譜面”も考えるようになったという。

 「30代になる前に、一生大事にしたいものや続けられるもの、自分への投資になるもの−たとえば英会話とか−を何か一個でも増やしたり見つけたりしたい。いままではその時その時で過ごしていて、そんなふうに考えて生きてはいなかったんですけど」

 その譜面にはまだ、ウエディングメロディーは書き込まれていないらしい。

 「いまの素直な気持ちは、いつか結婚もできたらいいな、ってくらい。焦りはない。人それぞれのペースでいいと思うんです。(相手は)私は自分が精いっぱいになりがちなので、まず人のことを考えたり、思いやったりできる優しい方がいいですね。見習いたいって思うような…」

 20代後半は成長したい盛り。五線譜には、これからもさまざまなメロディーが書き込まれていく。(ペン・斉藤蓮 カメラ・高橋朋彦)

 ■ふじさわ・えま 1982年12月26日、香川県高松市生まれ、28歳。2001年、上智大学経済学部在学中に第32回non−noモデルグランプリ受賞。同誌の専属モデルとしてデビュー。04年、演技未経験ながらNHK朝の連続テレビ小説「天花」のヒロインに抜擢されて女優デビュー。大卒後の05年、「奇談」で映画初出演にして初主演。07年、「社長放浪記」で初舞台。08年夏から約2年間、米国留学。身長は167.5センチ。O型。

 

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