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【麒麟】ドラクエが人生とリンク!長く愛される芸人目指して

2011.10.05


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 コンビ結成から12年。最近は、「若手」芸人から徐々に「中堅」としての活躍が増えてきた。

 「活躍しているといっても、僕らなんて『ドラクエ』人気に比べれば、まだまだですよ」。川島は自らが大好きだという人気ゲームを引き合いに、苦笑いしてみせる。

 ドラクエとはご存じ、国民的ロールプレーイングゲーム「ドラゴンクエスト」のこと。今年、シリーズ25周年を迎えた最古参テレビゲームのひとつだ。ふたりとも大ファンだそうで、特に川島は「ドラクエの歴史は自分の歴史のようなもの。ドラクエを中心に、学校生活も友人関係も回っていた」と昔を振り返る。

 一方の田村は、200万部を売った大ベストセラー「ホームレス中学生」で子供のころの極貧生活を日本中に知らしめた。高価なゲームを買うお金などなかったはずだが、一体どうやって遊んでいたのだろうか?

 「友達に媚びて借りました。仲良くなかった友達とも交流をもつように努力しました。借りるために、もうそれは媚びましたね(笑)」

 ホームレス生活とドラクエは、その後の田村が芸能界を生き抜く力も養わせたようだ。

 ただ、田村にとって、この“貸し借り”こそが最大のクエストだった。借りたソフトには友達のデータが入っている。それを消さずに返さねばならないが、これはゲーム本編のクリア以上に難問だった。

 田村「ドラクエの『3』以降は呪文じゃなくセーブデータだったから、本当に消しちゃった。子供のときのドラクエのデータって人生かかっていますからね。これは、友情終わるくらいの大事件ですよ」

 川島「オレも消した! データが消えてしまったときは、その友達の名前でイチからそこまでプレーしようと頑張るんですけど、結局無理で友達の前で土下座」

 田村「で、いったん友情が壊れるけど、でもその後、あんなことで怒りすぎたって逆に謝られる(笑)。で、いやいや、オレが消しちゃってゴメンとなって、結局もっと仲良くなる。全然怒らないやつもいて、『こいつ、器がでかいな』って憧れちゃったりする」

 川島「そういえば、一緒に、消えたセーブデータのところまでやり直そうって言ってくれた友達もいたな」

 そんなふたりの目標は当然、「ドラクエのように長く愛される芸人になること」だ。

 田村「ドラクエは常に勝負して新しい扉を開いている。しかも、新しい挑戦が失敗しないようにすごく緻密に練られているところが、本当にすごいし憧れる。僕らはもう行き当たりばったりの“神様待ち”なんで…。ドラクエを遊び続けることで刺激をもらって頑張りたい。あ、もちろん、Wii版の『ドラクエX』も期待していますよ」

 川島「僕がドラクエから学ぶのは、親切さと丁寧さですね。『3』からやっても『9』からやっても面白い。前の作品やってないやつは置いてきぼりにするっていう態度じゃなくて、どこからやる人にも親切。これはすごい。僕らの漫才も、僕らのことを全然見たことがない人を笑かすっていうのが、基礎中の基礎だと思います。僕らを知らない人にも楽しめる空間をライブでも作っていければうれしいですね」

 麒麟がオフィシャルサポーターを務めるドラクエの展覧会「ドラゴンクエスト展」が、10月8日から12月4日まで東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催される(入場料は大人1800円、高校・大学生1500円、子供800円)。

 「子供のころから慣れ親しんで愛していたゲームなので、こうやってサポーターに選んでもらって、力になれることは光栄ですね。僕らと同い年の人たちが、(ドラクエに)一番直撃されている世代だと思うので」(川島)

 「子供時代の“夢の世界”に仕事でかかわれて、本当にうれしいです。たくさんの人にドラクエの歴史を知ってもらうきっかけをつくりたい」(田村)

(ペン・石島照代 カメラ・宮川浩和)

 ■きりん 1999年10月にコンビ結成。2001年の「第1回M−1グランプリ」で無名ながら第5位に入賞し、一躍注目される。「上方お笑い大賞」最優秀新人賞、「NHK新人演芸大賞」演芸部門大賞などを受賞。田村は朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」にレギュラー出演中。

 ▼たむら・ひろし 1979年9月3日生まれ、32歳。大阪府吹田市出身。趣味はスポーツとビリヤード。「よしもとブサイクランキング」ではランキングの常連だったが、今年7月に一般人女性とめでたく結婚。

 ▼かわしま・あきら 1979年2月3日生まれ、32歳。京都府宇治市出身。趣味はイラストとゲーム。競馬ファンで知られ、夕刊フジの競馬欄も愛読しているという。「夕刊フジは金曜から馬柱が速報で掲載されるので、じっくり検討するのに重宝しています」

 

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