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【愛希れいか】宝塚月組“トップ娘役”にスピード抜てき!史上8番目の早さ

2012.09.21


愛希れいか【拡大】

 宝塚歌劇月組の新トップ娘役である。1964年、宝塚50周年以降、ほぼ現在のトップ制度が確立してから、史上8番目に早い就任。入団して4年2カ月目。最速は、2年6カ月で大地真央の相手役に抜てきされた現女優の黒木瞳。7番目には、鳳蘭、麻実れいと組みゴールデンコンビと呼ばれた遥くらら、がいる。

 「そうなんですかぁ」。昔の話を持ち出しても反応は薄かった。「今が、とにかく大切!」。プレッシャーによる緊張というより、招き入れた現在の幸運をしっかりつかみ、舞台を務めることが先決! の気概がみなぎっている。

 2009年に初舞台を踏んだ時は、男役だった。「宝塚はやはり、男役ですし、男役のダンスが好きでした」。小顔ですらりとした体形がダンスに似合う。が、2年目で抜てきされたのが、『スカーレット・ピンパーネル』のルイ王太子という可愛い男役。続く『ジプシー男爵』では、娘役。しかも現在、月組でコンビを組んでいる新トップスター、龍真咲(りゅう・まさき)の恋人役だった。ショーでは、男役として黒エンビで踊っていたが、周囲から娘役転向を勧められた。

 「すごく悩みました。男役の私が好きと言ってくださるファンの方がいっぱいいたし、どうしよう…と」

 決め手となったのは、11年1月にバウホール公演で踊った赤い靴の少女の場面。男役で出演しながら、注目を浴びたのは娘役で踊ったシーンだった。

 「その公演では男役としても頑張れたし、思い切り踊らせていただいた場面が娘役でしたので不安はありましたけど、自分の意志で転向を決めました」

 入団3年目の春だ。

 「転向発表後、ファンの方から、これからも応援しますとお手紙をたくさんいただいて、それが力になりました」

 その年の夏の『アルジェの男』新人公演では初ヒロインを射止め、秋にはバウホール公演『アリスの恋人』でタイトル・ロールを演じた。

 そして今年6月、新生月組公演『ロミオとジュリエット』でトップ娘役披露。8−9月の東京公演を経て、10月20日から11月14日まで、全国ツアー公演(「愛するには短すぎる」と「Heat on Beat!」)で各地をまわる。

 あれよあれよというスター街道だ。しかも、披露演目の役が宝塚娘役の定番ともいえるジュリエット役。ロミオ役が役替わりでトップの龍と準トップの明日海(あすみ)りお。2人の人気男役とラブラブ・シーンを繰り広げた。

 「恋の王道劇をさせていただけて幸せです。ロミオの龍さんと組ませていただいている時は、こうした立場(娘役トップ)になって演じていること自体がジュリエット(の心情)とリンクしていて、現在の自分を重ねて龍さんに気持ちを表現できたのがうれしかったです」

 2人のロミオに対しては?

 「原作に書かれている本質をとらえて、後は自分の今を中心に取り組みました」。現在の幸せな気持ち…それが彼女のジュリエット像なのだ。

 潤色、演出の小池修一郎氏がプログラムの中でこう言っている。「瑞々しいジュリエットとして息づいている。(彼女は)怖いもの知らずなのかもしれない」

 「でも、スイッチを入れ替えるため、ロミオ役が替わる時は、化粧前にその日のロミオ様の写真を貼って、お化粧も変えていたんですよ」

 ほほえんだ顔がジュリエットになりきっていた。可能性無限。男役も経験し、宝塚の醍醐味を満喫した可愛い娘役の誕生だ。(ペン・やまだ★ぼう カメラ・桐原正道) 

 ■まなき・れいか 8月21日、福井県坂井市生まれ。身長167センチ。2009年、「Amourそれは…」で初舞台。男役として月組に配属。早くから期待のスターで、ことに娘役で注目され、11年に娘役に転向。昨年、「アリスの恋人」のヒロインを経て今年6月、新生月組トップ・龍真咲の相手役としてトップ娘役に。時間があれば、ダンス・レッスンに通う踊り好き。オフのリフレッシュは買い物ぐらい。男性の好みは? の質問には「ロミオみたいな人かなぁ。あれっ? 優等生過ぎますかね(笑)。今、そんなことに気持ちを向ける余裕がないんです」。娘役転向を決めるにあたってスカートを買いまくり、「やっと吹っ切れた。気持ち的にスカートって、やっぱり楽かな(笑)」。愛称、ちゃぴ。

 

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