「学校の友達から、すごいね、おめでとう、って言われたんですけど、自分では、まだ実感がないんです」
過去には山口智子、杉本彩、藤原紀香、菊川怜を輩出した東レキャンペーンガール。人気女優への登竜門とも言えるこの冠を今年獲得したのは、16歳になったばかりの高校1年生だ。
身長168センチ、B80W56H81。特筆すべきは股下で、なんと85センチ。膝下も43センチという。
東レの発表は今月8日だったが、すでに10月から、やはりタレントの登竜門であるファッション誌「JJ」(光文社)の専属モデルもつとめている。スターになる王道があるとすれば、彼女は今、その道を間違いなく進んでいる。
芸能事務所にモデルとしてスカウトされたのは中学進学前の春。場所は芸能スカウトの定番スポット、東京・原宿の竹下通りだったというから、これもまた“王道”だ。
「そのころ、もう身長は166センチありました。前からモデルには憧れていたんですけど、自分では行動できなくて…。でも最初、母は(芸能界入りに)反対の立場だったんです。よくわからない世界ですし、モデルの仕事にも慎重でした」
所属事務所の熱心な説得と、2歳上の姉の賛成、そして極めて珍しいことだが父親の後押しが母の気持ちを変えたという。
「父は若いころから音楽をやっていて、レコード会社から声をかけてもらったこともあるそうです。でも、祖父が大反対で…。だから私には、自分のやりたいことを自由にやってほしい、と。もちろん、今では家族全員が応援してくれています」
彼女自身も音楽をやっている。特技はドラム。小学3年生のころから父親の指導で練習したそうだ。
「父はレッド・ツェッペリンのコピーバンドを今もやっているんです。ライブでは長髪のヅラかぶって、胸が大きく開いた衣装を着てロバート・プラントになりきって歌っています。だから、私のドラムはジョン・ボーナム風かな(笑)」
ブリティッシュロックを語る16歳。なんとまあ、オヤジ殺しなことか。
高校は堀越学園の芸能コース。16人のクラスメート全員が芸能活動をしている。
「友達も先生もみんな協力的です。仕事で休んだりしたらノートを貸し借りして。得意なのは現代社会かな。いちおう文系で、将来的には語学、特に中国語を勉強したい気持ちがあります」
仕事もあるとはいえ、そこは花の高校生。やはり恋愛にも興味があると思うのだが…。
「校則が厳しくて、校内、校外を問わず男女交際は禁止なんです。それに今は恋愛よりも、やらなきゃいけないことがたくさんあるので」
でも、とりあえず理想のタイプを聞かせて。
「昔から田辺誠一さんが理想のタイプなんです。あと『デカ黒川鈴木』(読売テレビ系2012年1−3月)で共演させていただいた板尾創路さんが優しくて、面白くて。現場でのシュールな笑いが最高でした」
ちなみに田辺誠一43歳、板尾創路49歳。この発言で、オジサンの心もしっかりつかんだね。
ところで、この1年間は水着での仕事が多くなりそうだが。
「東レのオーディションでも『水着を着ることに抵抗はないですか?』と質問されたんですけど、むしろ、いつかやってみたいと思っていた仕事なので、恥ずかしさはまったくありません」
人気女優になるその日まで、見守っていたい逸材です!(ペンとカメラ・永瀬白虎)
■いわさき・なみ 1996年10月25日、東京都生まれ、16歳。ティーンファッション誌「ハナチュー」(主婦の友社)専属モデルとしてデビュー。2011年にサントリー「なっちゃん」のCMに出演。12年4−6月にはフジテレビ「めざましテレビ」のレギュラーも経験している。オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/nami−iwasaki/)は、16歳らしい初々しい感性にあふれている。