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【山崎貴】「永遠の0」こだわったリアリティー 映像効果の第一人者が大事にする“重なり” (2/2ページ)

2013.12.20


山崎貴【拡大】

 その後、数々の作品でSFX(特殊撮影)やデジタル合成を担当。2000年に公開した映画「ジュブナイル」では、自ら企画し、監督デビューを果たした。そこには、ある心情の変化があったようだ。

 「普段のCGの仕事は、夏の風景を冬にするとか、地味な作業が多くて、それはそれで大切な仕事ではあるのですが、だんだん『俺がやりたかったことってこれだっけ?』と思い始めたんです」

 「本来は宇宙人やロボットが出てくるようなSF映画がやりたくて、この世界に入ったのに、日本ではそういった映画のオーダーがなかった。そこで自分がやりたいことは自分で企画し、監督するしかないんだと、行動を起こしました」

 映画を作るときに、大事にしていることがある。

 「“自分が作りたい”というサークルと、“作ったらヒットするかもしれない”というサークルが重なった部分の作品を作るようにしています。独りよがりではなく、逆に媚びたものでもなく。さらにお客さんが、エンターテインメントとして楽しみながらも、何か大切なことを感じてくれるような作品にしたいですね」

 映画作りには、意外なものが役立っている。

 「よくコンピューターで五目並べをやるのですが、この思考は映画作りに役立つんです。片方で石を並べるフリをしつつ、別のところに石を並べられる場所を作っておく。映画でも本筋にお客さんの視点を集中させつつ、別のところで大事なことを作っていくことが、面白くなるポイントなんです」

 監督にとって映画製作とは?

 「学生のとき、文化祭が好きだったんですよ。今もみんなで集まって、企画を練って、撮影があって、最後は発表して…って、高級文化祭をやっているような感じ。映画作りは楽しいですね」

 笑顔は、まるで少年のようにイキイキしていた。 (ペン・加藤弓子 カメラ・伴龍二)

 ■やまざき・たかし 映画監督。1964年6月12日生まれ、49歳。長野県出身。2000年「ジュブナイル」で監督デビュー。「ALWAYS 三丁目の夕日」(05年)で、翌年の日本アカデミー賞ほか数多くの映画賞を受賞。「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ3作品、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」、日本初となる長編3DCGアニメーション「friends もののけ島のナキ」と次々と話題作を監督。来年は「STAND BY ME ドラえもん」(※八木竜一氏との共同監督)、「寄生獣 PART1」、さらに15年には「寄生獣 PART2」が公開予定。

 本作「永遠の0」では、監督・VFX・脚本(林民夫と共同)を務める。

 

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