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【貫地谷しほり】『ガラスの仮面』北島マヤに突き動かされた下積み時代 

2014.08.14


貫地谷しほり【拡大】

 累計5000万部を超える人気の少女漫画「ガラスの仮面」。15日から東京・青山劇場で舞台化され、ヒロインの北島マヤ役を演じる。

 演技の天才であるマヤが、多くの困難にぶつかりながら、永遠のライバル、姫川亜弓と伝説の演劇作品「紅天女」を賭けて競い合うストーリー。多くのファンを魅了するのが、普段は地味で控えめな少女なのに、舞台に立つと、周囲を圧倒させる輝きを放つマヤの存在だ。どんな役柄にも憑依(ひょうい)する演技派女優のハマリ役と思いきや…。

 「最初は、ほんと、やめてほしいと思いました(笑)。私自身がすごい好きな漫画なので、ファンの方の世界観を壊したくないというか。ファンが多い作品をやるリスクは大きいんじゃないかとも思って…」

 恐縮する気持ちが吹っ切れたのは、5月の制作発表会見のときだ。原作者の美内すずえさんから「貫地谷さんが感じた北島マヤをとことん追求して表現してくださればいい」とエールを送られ、「自分にとってすてきな出会いかもしれない、頑張ろうって、すごく思えた」と正直に話す。

 2002年に映画デビューし、映画「スウィングガールズ」(04年)や、NHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」(07年)など話題作に次々出演。これまで順調にキャリアを積み上げてきたように見えるが、下積み生活は意外と長い。

 「中学2年でスカウトされて芸能界に入ったのですが、しばらくは仕事がない日々が続いて。そんな時期だった高校時代に、『ガラスの仮面』を読んだんです。マヤはキラキラしすぎていて、攻撃された感じはありました。ここまでの情熱を傾けて私はやっていないなと。オーディションに受からないって悲観する前にやることがあるんだなって思いました」

 大好きで、奮起するきっかけともなった漫画。うれしさとプレッシャーが入り交じり、作品にかける思いは強い。

 東京の下町で生まれ、笑いが絶えない明るい家庭で育った。テレビドラマに映画、舞台と忙しい毎日の原動力となっているのは、支えてくれる家族の存在。仲良し家族として有名で、「出演作品は3〜5回は見に来てくれます」という。

 80歳のおばあちゃんは、あこがれの存在。「ユーモアにあふれていて、常に笑っている。料理が得意で、わたしの友達が実家に遊びにくると、前菜からフルコースを振る舞ってくれる。この前は、マネジャーへのサプライズプレゼントをばらしちゃって困ったんですが、本当に元気いっぱい。うちのおばあちゃんみたいなおばあちゃんになることが目標」と話す。

 休日は意外なことに夢中になっている。「洗濯です。洗濯するものがなくなると、どれが洗濯できるかを一生懸命探して洗濯する」と“洗濯愛”を明かし、「外に出ないんですか」と尋ねると、「ベランダに出て洗濯を干すぐらい(笑)。それぐらい洗濯が好き」と返ってきた。

 インタビュー中も人を楽しませる才をのぞかせる、生粋のコメディエンヌ。28歳になり、私生活も気になるところだ。

 「いいご縁があれば、パッパッと結婚するのかなと思っています。以前はなんとなく28歳までに結婚したいと言っていたんですが…プランはないですね。相手は親より年下だったらいい。母親が50歳なので、45歳ぐらいまでなら。好きなタイプも特になくて、マッチョだったらよりいいなというぐらい。生活の中でついた『使える筋肉』がある人がいいですね」

 舞台の上演は間もなく。役作りは順調のようで、7月29日の公開稽古では、美内さんをして、「貫地谷さんが立っているだけで、『あ、マヤちゃんやっている』ってなる」とまで言わしめた。

 「小学校の同級生が教師になっていて、その学校の演劇部員が見に来てくれるんです。私自身が原作の漫画を読んだときに感じた『演劇って奥が深い』『突き詰めると、もっともっと面白くなるんだ』という気持ちを、少しでも持ち帰ってもらえたらうれしいですね」

 今回で5度目の舞台化となる「ガラスの仮面」。原作ファンの期待を裏切らないマヤが見られることは、間違いないだろう。 (ペン・上塚真由 カメラ・矢島康弘)

 ■かんじや・しほり 女優。1985年12月12日生まれ。28歳。東京都出身。中学生のときにスカウトされ芸能界入り。伊藤正次演劇事務所の研究生として、演技指導を受ける。2004年、映画「スウィングガールズ」で注目され、映画、ドラマ、舞台、CMなど幅広く活躍。08年にエランドール賞新人賞受賞。昨年、映画26作目となった「くちづけ」で、ブルーリボン賞主演女優賞を受賞した。

 舞台「ガラスの仮面」は15〜31日、東京・青山劇場で上演(19日と25日は休演)。共演者は、マイコ、浜中文一(関西ジャニーズJr.)、一路真輝ら。S席9000円、A席6000円。チケットに関する問い合わせは、「チケットホン松竹」(電)0570・000・489。

 

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