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【実咲凛音】ついにマリー・アントワネット役「本当にうれしいです」

2014.08.29


実咲凛音【拡大】

 今年6月、東京宝塚劇場宙組公演で累計観客動員数550万人突破を果たした宝塚歌劇最大のヒット作「ベルサイユのばら」。そのヒロイン、マリー・アントワネット役をついに演じることになった。

 宙組トップ娘役になって3年。縁ある作品で3度目のチャンスとなる。29日から9月21日まで、大阪、東京はじめ関東近県、東北、北海道などを廻る宙組全国ツアー公演「ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−」だ。

 「タカラジェンヌなら、一度は出たいと思う作品。私は、花組に配属されたばかりの2009年『外伝ベルサイユのばら−アンドレ編−』に出させていただいて、その次がこのあいだの『オスカル編』。こんど、アントワネット。本当にうれしいです」

 初めは入団1年目。本公演は民衆役などアンサンブル(助演)だった。新人公演では居酒屋の女イザベル、6〜7月宙組公演「オスカル編」ではロザリーを務めた。その間、5年。ロザリーはトップ娘役としての出演だ。民衆→酒場の女→オスカルを慕う娘ロザリーと一挙に役を上げ娘役最高のヒロインに到達したのだ。

 演じて当然! 早く見たかったと誰もが思っていた役だろう。スター級がひしめく09年入団の95期生の中でも歌・芝居・ダンスに優れ、美貌を誇る。

 10年、グループ会社の「阪急・阪神沿線初詣ポスター」のモデルにも起用された。入団2年目で新人公演初ヒロイン、またバウホール公演「CODE HERO/コード・ヒーロー」では、今回フェルゼンを演じる朝夏まなと、の相手役で初ヒロインに抜擢されている。

 その後もまぶしいようなヒロイン道を駆け抜け、12年、宙組へ組替えして凰稀(おうき)かなめの相手役になった。達者過ぎて、演出家の“芝居心”を刺激するのか、実咲は濃淡色の付いた多彩な難役を振られることが多い。

 今回はしかし、正真正銘の大役で、トップ娘役にもっともふさわしい役だ。

 「朝夏さんからは、楽しんでやろうねと言っていただきました。『コード・ヒーロー』の時は、まだ研2(入団2年目)で何もわからないまま、しかも過去を背負う影ある女の役で難しくて、ご迷惑ばかりお掛けしました。こんどは、娘役なら誰もが演じたいと思う、私もやりたかった役なので、娘役として一番いいものが出せるよう朝夏さんに添いたいと思います」

 天才型の役作りにも定評がある。

 「資料は山ほどあります。私の第一印象は、愛されて育った人は曲がっていないということ。彼女は、周囲を不幸にしようなんてつゆほども考えていなかった。時代と立場に翻弄され悩まされた女性です」

 話がしだいに熱を帯びる。

 「愛の形も、フェルゼンへ一直線に向いていると時と子供たちを守る母の顔になる時、国に殉じる女王の威厳の時とかその時どきで向いているベクトル(方向量)が変わっていると思います。私は最後の母としての愛の印象が強い。そこを大切に演じたい」

 アントワネットには見せ場が数々ある。名ぜりふのシーン、「青きドナウ…」の歌唱。が、上演のたびにまたスターの個性にも考慮して、「ベルサイユのばら」は変化、進展し続ける。

 見てからでないとわからない。ただ、美声の誉れ高い実咲には、たっぷり歌ってほしい。名前の通り凛(りん)として伸びやかな歌声は、渓流に跳(は)ねる鮎がもし歌ったら、と思わせるような爽やかで涼しいしぶきを感じさせる。

 実咲、極め付きの娘役で全国を巡る。(ペン・石井啓夫 カメラ・寺河内美奈)

 ■みさき・りおん 宝塚歌劇団宙(そら)組トップ娘役。兵庫県神戸市生まれ。県立須磨友が丘高校卒。2007年、宝塚音楽学校入学、09年、宝塚歌劇団入団。宙組「Amourそれは…」で初舞台を踏む。花組に配属され、翌年に早くも「麗しのサブリナ」新人公演ヒロインとバウホール公演で当時新進男役スターだった朝夏まなとの相手役に抜擢されるなど、歌、芝居、ダンス3拍子そろった娘役として脚光を浴びた。

 12年、凰稀かなめの相手役として宙組に組替え、「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」でトップコンビを披露した。代表作に花組「カナリア」、「近松・恋の道行」、宙組「モンテ・クリスト伯」、「うたかたの恋」ほか。14年11−12月、宝塚大劇場公演「白夜の誓い」と「PHOENIX宝塚!!」に出演する。愛称=みりおん。

 

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