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【上地雄輔】純粋無垢な“遊”弁者「仕事でも遊びでも輝きたい」

2014.10.30


上地雄輔【拡大】

 今年は5本の映画に出演し、すっかり実力派俳優の仲間入りだ。11月1日公開の映画「クローバー」(古澤健監督)では、少しクセのある、ホテル企業の専務である“ぼんぼん”を演じた。

 「ただ嫌なやつを演じるというよりも、生まれ育った環境でそうなった人をやろうと思いました。演じるときは、役のバックグラウンドが見えるような芝居をしたいですね」

 原作は、累計発行部数900万部突破した、稚野鳥子(ちや・とりこ)氏による少女コミック。恋愛オンチの新人OL・鈴木沙耶(武井咲)とドSなエリート上司・柘植暁(大倉忠義)のオフィスラブをコミカルに描いた作品だ。

 「どのキャラクターもどこか共感できるところがあるのが魅力。オフィスラブは、昔、バイトをしたときにしている人がいましたね。でも当事者は楽しいかもしれないけど周りは面倒臭かったり…。だから自分はやらなかったけど、素敵なことだし、うらやましいです」

 劇中では、「社内のエレベーターの中でキス」など、女性好みの社内恋愛のシチュエーションがちりばめられている。

 「女性ってずっと少女だから、この映画を見て胸がキュンとなったり、こういうことをしたいなと自分とリンクできたりしたらいいですね。見終わった後、家に帰って布団に入ったときに、その人が主人公(の気分)になっていたらいいなぁ」

 男性にとっても女心を知る手がかりになるし、社内恋愛をしたくなるかもしれない。

 高校3年生のときにスカウトされたことがきっかけで芸能界入りした。

 「友達と街で買い物をしていたら、声をかけられました。当時は野球をやっていて、大学に行って続けるつもりだったので、折込チラシの片隅に出て、何千円かもらえたらいいな、くらいの感覚で始めました」

 野球では、小学校、中学校時代は全日本選抜メンバーとして世界大会に出場し、横浜高校時代は松坂大輔(現ニューヨーク・メッツ)とバッテリーを組むほどの腕前だった−のは有名な話。そんな彼に予想外のことが起こった。

 「ドラマのオーディションに受かったんです。受かったら断れないので、俳優で一生食べていけるとは思っていなかったけど、大学の推薦を白紙にして、こっちの道に進みました」

 もったいないと思う人もいるだろうが、野球の経験が今も役立っている。

 「チームワークの大切さや努力、忍耐力など、野球から学んだことはたくさんありますね」

 2007年にバラエティー番組「クイズ!ヘキサゴンII」(フジテレビ系)のレギュラー出演をきっかけに“おバカタレント”としてブレーク。自身のブログ「神児遊助」も人気になり、翌年に「世界で最も1日の閲覧ユニークユーザー(重複しない人)数が多いブログ」(1日23万人観覧)、12年には「世界一コメント件数の多い個人ブログ」として、ギネス世界記録に認定された。

 「ブログをやることで得たものもあれば、失ったものもありますね。一度使った言葉は自分にとって新鮮ではなくなってしまうから、曲作りでは使えなかったり、写真を載せた場所には行けなくなったり。さらに言葉は武器になるから、自分の思いとは違う捉え方をされてしまうと、とんでもない誤解もされますしね」

 ネットの良さも怖さも実感してきた。

 「本来はちゃんと1人ひとりの目を見て話したいから、今後はブログだけではなく人と会って、相手がきちんと見える付き合いを増やしていきたい」

 少年のような若々しさが身上だが現在、35歳。彼にとって大人になるとは、「許せることが増えること」だと言う。

 「相手を分かろうとすることが大事。相手のその行動や言葉が出てきた理由が分かれば、許せるようにもなりますしね」

 素顔は極めてまじめだ。

 「『子供たちが未来を作る』という発想はあまり好きではないんです。子供は大人を見て夢を見るから。子供に未来を託すだけの大人ではいたくないし、まずは大人が将来の日本のために輝いていたい。僕も仕事でも遊びでも輝きたいです」

 純粋無垢な大人。そこが大きな魅力でもある。 (ペン・加藤弓子 カメラ・蔵賢斗)

 ■かみじ・ゆうすけ 俳優。1979年4月18日生まれ、神奈川県出身。35歳。1999年4月ドラマ「L×I×V×E」(TBS)で俳優デビュー。2007年にバラエティータレントとしてブレイクし、08年に音楽ユニット「羞恥心」のメンバーとして活動。多くの映画、ドラマ、バラエティーに出演し、11年に出演した映画「漫才ギャング」(品川ヒロシ監督)では、日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。「遊助」として、音楽活動も積極的に行っている。

 カナダに実在した日系人野球チームを描いた映画「バンクーバーの朝日」(12月20日公開)では選手の一人として出演。こちらも話題を呼びそうだ。

 

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