ぴいぷる

【哀川翔】心の器を大きくする秘訣は「いっぱいメシを食うことだね」

2014.10.31


哀川翔【拡大】

 Vシネマの帝王と呼ばれて久しい。芸能生活も30周年を迎えた。

 「Vシネマ25周年の劇場版をやると言われた時、まだ内容も主役かどうかも分からない段階だったけど、『はい、分かりました』って引き受けたよ。恩義もあるしね」

 その主演作「25 NIJYU−GO」(鹿島勤監督)が11月1日に公開される。哀川演じる悪徳刑事のほか、横領公務員、ヤクザなど25人の悪党がワケありの25億円を巡り、強奪戦を繰り広げるストーリー。キャストに、寺島進、温水洋一、竹中直人、大杉漣といったVシネで活躍した仲間が数多く出演している。

 「王道を端折らず、分かりやすく、アナログで作ったね。今はデジタルで済ますことがある中で、俺の近くでバーンと爆破したときは、『頭おかしいだろ!』って思ったよ」

 ラストの銃撃戦は見ものだ。

 「撮影には4日間かけたんだけど、初日に殺(や)られて死体になった役の人が、4日間ずっと現場で死体をやっていたよ。もし俺だったら、人形を持ってきて衣装を着せちゃうよ。でもそこまでしっかりやるところに監督の思いがある。すごいよね」

 Vシネマは、1989年に「テレビの放送規定よりも刺激的で、レンタルビデオ店でしか見られない映画を!」というコンセプトのもとに、東映ビデオがリリースを開始。哀川は90年に「ネオ・チンピラ・鉄砲玉ぴゅ〜」(高橋伴明監督)で主演して以来、今までに42本のVシネマに主役で出演している。

 「当初は誰もやっていない新しい道を、映画監督たちが映画屋さんの意地をバリバリ持って切り開いていて、一緒に仕事していて楽しかったよ。16ミリで撮っていて通常の映画なんだけど、あえて映画館で上映しないでビデオ作品だけで押そうという作戦が面白いし、大胆だと思っていた」

 もともと開拓精神の持ち主だった。

 「当時の俺たちもそうだったんだよね。『なに? ストリートパフォーマンスって、大道芸人?』って言われたしね」

 ご存じ「一世風靡セピア」は、ノーネクタイにソフトスーツをまとい、男気あふれる路上パフォーマンスで人気を集めた。「前略、道の上より」で84年にレコードデビューしたことをきっかけに芸能界入り。俳優の仕事がしだいに増え、今や主演作は100本を優に超える。

 「出し惜しみをしないことが大事だね。俺は主役でも脇役でもいいのよ。一生懸命やることには変わらないし。それぞれに役目があって、主役はセリフを覚えるだけでいいというものでもないし、助演は主役ができないところをいかに埋めていくのかが役割。だから、役目をきちんと理解して現場に入っていくね。相手の需要に100%応えるようにしたい」

 筋の通った人柄で、今やバラエティー番組でも人気。「不良って曲がっていることが嫌いなんだよね」と言いながら、意外なことを口にした。

 「完成された人なんていないし、みんな不良。でも俺は“良品”になりたい。子供が5人いる時点で確実に良品に向かっている。きっちり育てるという責任はあるしね」

 大人も子供も集まる“100人キャンプ”でも有名。妻はグラビア誌を飾った元女優の青地公美さんで結婚当初、元夫との間に3人の子供がいたという。

 「いたのだから、しようがないよね。子供と引き離すわけはいかないし。今の形を保たなくてはいけないということは、俺が居候になるということだなと思って、子供たちに『俺と暮らせるか?』って聞いたら、『暮らせるよ』と言われたから、一緒に住んだよ」

 心の器を大きくする秘訣は何なのだろう?

 「いっぱいメシを食うことだね。たくさん食べるヤツに対しては、『コイツは使えるなぁ』と思う。俺は朝・昼・晩3食きっちり食べるし、朝はメシを2杯いくよ。腹が減って目が覚めるしね」

 多くの男性ファンから「アニキ」と呼ばれる理由はここにある。 (ペン・加藤弓子 カメラ・宮川浩和)

 ■あいかわ・しょう 俳優。1961年5月24日、鹿児島県生まれ。53歳。路上パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のメンバーには柳葉敏郎、その母体となった「劇男一世風靡」には中野英雄や勝俣州和らがいた。

 1988年にドラマ「とんぼ」(TBS系)、89年に映画「オルゴール」(黒土三男監督)で脚光を浴び、俳優、タレントとして幅広く活躍。99年に「日本映画プロフェッショナル大賞」、2002年に「DVシネマ大賞」で、それぞれ最優秀主演男優賞、05年に映画「ゼブラーマン」で「日本アカデミー賞優秀主演男優賞」を受賞した。

 来年は芸能生活30周年を記念した通算111本目の主演作「Zアイランド(仮題)」(品川ヒロシ監督)が公開予定。

 

注目情報(PR)

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。