ぴいぷる

【蛭子能収】孤立のススメ 「『俺は嫌われている』と思えば楽なもん」 (1/3ページ)

2016.12.01

蛭子能収
蛭子能収【拡大】

 日曜日の午後。

 テレビ画面には、熱湯風呂に入ったオジさんが苦悶(くもん)の表情を浮かべている。うだつの上がらない中年おやじの典型のような風体で、芸能人オーラはゼロ。なのに妙に記憶に残る。「ヒルコノウシュウ」(蛭子能収)。名前を音読みしてみたときの独特の響きも、えたいの知れなさに拍車を掛けた。

 40代を目前にしたアラフォー記者と蛭子さんとの“出会い”をたぐると、そんな記憶が蘇る。あれから20年以上の時がたち、蛭子さんは相変わらず、テレビ画面の向こう側で背中を丸めて「ひひひ」と卑屈そうに笑っている。

 本業は漫画家だ。ヘタウマな画風と物語のシュールな展開がカルト的な人気を博している。ただ、「漫画はほとんどお金になっていない」と言う。そして、おなじみのあの笑顔を浮かべながら、「テレビの仕事は好きじゃないですけど…お金を稼ぐのにはもってこいなんですよ」とぶっちゃけるのだ。

 漫画家として世に出たのは故郷の長崎から上京してきた23歳のとき。

 「最初は映画の仕事をやりたいと思っていて、シナリオ教室に1年通いました。ただ、先生のお話を聞くばっかりで実際に書いたり、ということはほとんどなかった。結局、映画の道は難しいと思って渋谷の看板屋で働くことにしたんです」

 処女作は、寮で相部屋だった年下の先輩に気を使いながら描いた。

 漫画雑誌「ガロ」に持ち込んだ2作目の作品が掲載されてデビューする。

 実験的な作品が並ぶ同誌の中でもその奇怪な作風は存在感を示したが、漫画一本で生計を立てるには至らない。

 

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