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トランプ氏の対中強硬策は本物 中国から資本逃避加速の現実 (1/2ページ)

 トランプ次期米大統領が「おれは『一つの中国』に縛られない」と何度も言い切り、北京の習近平政権をあわてさせている。「一つの中国」とは、1972年のニクソン訪中以来の中国共産党の台湾に対する基本原則であり、米国は中国の立場を承認としてきた。

 ところが、トランプ氏は従来の路線を維持するかどうかは、中国の人民元政策、通商、南シナ海への海洋進出、北朝鮮の問題での出方次第だ、と踏み込んだ。

 例によってトランプ氏流の荒っぽい恫喝(どうかつ)だとみなす向きもワシントンにはいるようだが、トランプ氏がそれだけ強硬になれるだけの根拠はある。

 米歴代政権はまずは、旧ソ連との冷戦に勝つために「チャイナカード」を使う必要があったし、冷戦終了後は中国市場での米企業の商業権益獲得を優先した。中国はこの間、人民元を安いレートでドルに固定し、外国企業から資本と技術を導入すると同時に輸出を急速に拡大し、経済の高度成長を実現し、2010年には日本を抜いて米国に次ぐ経済超大国になった。

 中国市場で儲ける企業にとってはよかっただろうが、中国製品との競争で不利に立った米産業界は工場を閉じて中国に進出し、白人中間層は製造業での雇用を失った。他方で経済パワーを背景にして北京は急速に軍拡を進め、南シナ海などへの膨張に乗り出し、安全保障上の脅威をまき散らしている。

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