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高齢者やビジネスマン、若い女性にも人気 「中古ガラケー」販売急増の意外な理由

 もはや時代遅れとはいえない。中古携帯電話の買い取り・販売を行う「携帯市場(いちば)」の調査で、いわゆる「ガラケー(従来型携帯電話)」の販売台数が過去最高の売れ行きを記録している。「今年はガラケー回帰の年」と鼻息が荒い同社によると、高齢者やビジネスマン、そして若い女性にも人気だという。そこには意外な理由があった。

 同社の調査では、今年1~10月までの中古フィーチャーフォン(ガラケー)の販売台数は前年同期比約1・5倍の15万743台と過去最高を記録した。年内に20万台の販売を見込む。

 「こうなるとは予想していませんでした」と語るのは、昨年11月にオープンした中古ガラケー専門店「携帯市場 神田本店」の横山朝美店長。「今年1月時点では月に50台以上売れればよかったのですが、今では月平均200~300台売れています」と語る。

 横山店長は「持っていたガラケーが故障したり、予備で持っていたいという人や、スマホの使い方が分からない、販売店でも教えてもらえない、などの不満も聞かれます。働き盛りの人はバッテリーの長持ちを重視しています」と話す。

 男性客を主軸として、年齢層で最も多いのは60~70代。次いで40~50代が多いというが、意外にも20~30代の女性も一定の割合を占めている。

 「常に通知が来たり、見知らぬ相手とのSNSでのやりとりなどで人間関係に疲れてきて、スマホを確認しない時間を作りたいという女性もいます。SNSでのトラブルからガラケーに乗り換えた19歳の女性もいました」と横山店長。

 販売価格帯は3000円台から1万円台。大手キャリア(携帯事業者)がガラケーの発売を打ち切る直前に出した2014~15年の新しいモデルが人気だ。

 店舗で1番人気はソフトバンク「202SH」、次いで同「401PM」が入る。「流通量が多かったため品切れ状態になることが少ないのも理由だが、画面や文字の大きいものが好まれます。カラーは黒が1番人気ですがかばんの中で見つけやすいように目立つ色を選ぶ人もいます」(横山店長)

 「らくらくホン」など高齢者向けの機種も需要が落ちず、高価格帯にとどまっている。

 買い取り価格は発売年や機種によって変わるが、数百~数千円が中心だという。

 中古ガラケーの根強い人気の背景は何か。ITジャーナリストの三上洋氏は、「『ガラホ(見た目や操作性はガラケーで、スマホの機能も備えた機種)』はラインアップにあるが、スマホへの乗り換えを奨励する大手キャリアは積極的には販売していない。そこでガラケーが必要なユーザーが専門店に流れたのだろう。スマホと2台持ちの人もいるのではないか」と分析する。

 NTTの澤田純社長は、傘下のNTTドコモが検討している料金値下げについて、ガラケーからスマホへ移行する人の料金を大幅に下げるなどの方針を明らかにしているが、ガラケーはしぶとく生き残るのか。

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