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【オーバーロクマル世代応援企業】長年の“リズム”で温かい料理と若手へのまなざし

★第16回「プロジェクトM」

 この連載は、25年間で2万人の経営者と交流してきた人材採用コンサルタント会社・キイストンの細見昇市社長が、60代以上の就業に積極的な企業30社を選出。夕刊フジと共同で紹介・顕彰するものです。

 東京都内を中心に居酒屋革命「酔っ手羽」、肉玉そば「おとど」など37店舗を展開する「プロジェクトM」(東京都中央区、村山有志社長、http://project-m.co.jp)。従業員数は正社員とパート・アルバイト合わせて約460人。そのうちシニアは30人ほどだ。

 シニアの比率は比較的高い。その理由を村山社長は「仕事に対する姿勢や約束事をきちんと守るとか、あらゆる意味で信用できる点が大きいですね」と語る。

 そのシニアの1人が62歳になったばかりの渡辺泰行氏。現在は24時間営業の「らーめん酒場酔っ手羽大王」錦糸町店で調理を任されている。

 「勤めるようになったきっかけは、ある方の紹介です」という渡辺氏は、勤めて7年。週6日で9時から21時までキッチンに立っている。休憩時間はあるが12時間の勤務。「疲れませんか?」と問うと、「慣れたというか、リズムになっているというか、体に染みついているので、疲れを感じることはないですね」と元気に語る。

 渡辺氏は、調理で大切なことは「味はもちろん、段取りや手際のよさ、スピードです」と言う。「できてすぐ温かいうちに食べていただきたいし、遅いと悪評になってしまいますから」

 なかでもランチタイムはスピードが大切。「サラリーマンの方などは、お昼休みの限られた時間内で食事をとりますから、『あそこ、遅いよ』という悪いイメージになってしまうのが怖いですよ。来てくれなくなりますから。だからスピードが重要なんです」

 仕事は、若いスタッフも含めキッチンが2人、ホールが2人で取り組んでいる。お店には適した人数があり、過不足のない人数のほうが、かえって動きがスムーズだと言う。若いスタッフとの年齢差を気にすることはないようで、「子供のようだ」とも。

 「出前に行って帰りが遅いと心配になりますね。交通事故に遭ったのではないかとか、変な事件に巻き込まれたのではないかとヤキモキすることもありますよ」

 若手には仕事に対する厳しさは要求するけれど、その一方で温かいまなざしを注いでいる。

 村山社長は「シニアの方はお元気ですよ。責任感も強く安心できます。信用度が高いことが一番ですね。ですから今後は、積極的にシニアの方を採用したいと考えています」と語る。シニア世代への期待は大きいようだ。(取材・土金哲夫)

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