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【定年後・自走人生のススメ】自分にとって『会社の存在』とは? 「能力発揮、自己成長、生きがい」4割超

 『会社は自分にとって○○な場所?』

 こんな問いかけを「定年後研究所」が「50’Sコミュニティ」の参加者に対して行ったところ、たちまち900近い回答が返ってきた。「50’Sコミュニティ」は、当研究所がウェブ上で運営する「トークルーム(仲間と語り合える場)」である。現在40-50歳代を中心に1万人が参加している。

 現役時代は、毎日通うのが当たり前の会社。しかし、定年を迎えるとさまざまなことが当たり前ではなくなる。「会社の存在」もその一つと言えよう。現役会社員は、そんな会社の存在をどのように捉えているのだろうか。逃げられない当たり前の存在に対して、どのようなイメージを持っているのだろうか。

 冒頭の問いかけに対して、一番多かったのが「能力発揮、自己成長、生きがいや社会貢献を実感する場所」という前向きな意見で、およそ44%にも上る。

 「私は60歳で退職しました」という“先輩”が、現役時代を振り返ってこんな投稿を寄せてくれた。

 「自分を成長させてくれるという点では、会社(仕事)にかなうものはないのではないでしょうか。円滑な人間関係を築くコミュニケーション力、困難を克服する精神力、新しいことを学ぶ楽しさ、誰かのために働く喜び、短時間で大きな成果を出すための効率化、楽して効果を上げる要領のよさ、努力だけでは成功しない難しさ、ひとつのことをやり続ける忍耐力、これらはすべて会社(仕事)から学びました」(佑ッ司さん)

 「佑ッ司さん」は、会社人生を自己成長の「糧」として、いろいろなことを学ぶことができたのだろう。そして、いまは学んだことをどのように生かしながら、定年後の人生を送っておられるのだろうか。

 2番目に多かったのは、「お金を稼ぐ、家族を養うための場所」という経済基盤としての会社の存在である(39%)。この「お金」という回答で特徴的なのは、あまり理由を添えずに、「稼ぐところ」「給料の源」など紋切り型が多いことである。その裏には、「お金のためと割り切っている」「満足はしていないが、しようがなく…」という本音が隠れているのかもしれない。

 当初は「多数派を占めるのではないか」と予想していた「苦痛、ストレスがたまる場所」などのネガティブなイメージは17%ほどにとどまった。ただ、当研究所が行った調査では、役職定年や出向、配置転換などを経験した50代会社員の2割から4割が、意欲低下を自覚している。いわゆる「50代シンドローム」という状態だ。

 「長く活躍できる社会」というスローガンのもとスタートした「65歳までの雇用確保」であるが、多くの場合は「同じ会社での継続雇用」である。さらにそれが70歳になろうとしていることを考えれば、ますます「自分にとっての会社の存在」が重要になってくる。

 日本で初めての「50代以上会社員」に特化した、定年後ライフの準備支援機関。定年後の「自走人生」を目指すシニアを応援。ポータルサイト『定年3・0』(https://www.teinengo-lab.or.jp)を通じ、コミュニケーションスタイル診断アプリ「コミスタ」を無料提供中。

 ■得丸英司(とくまる・えいじ) 「一般社団法人定年後研究所」所長。星和ビジネスリンク取締役常務執行役員。1957年生まれ。大手生命保険会社で25年にわたり、法人・個人分野のFPコンサルティング部門に従事。日本FP協会常務理事、慶應義塾大学大学院講師などを歴任。日本FP協会特別顧問。

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