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レトルトカレー“華麗なる工夫”で人気はルー超え! ファミリー層から贈り物にも

 カレー市場で、レトルトカレーが存在感を増している。単身世帯中心に買われており、売上高はルーを上回った。店頭には多様なレトルト商品が並ぶ。メーカーは味に工夫を凝らした新商品を投入し、食べきりサイズも登場している。

 「北野エース東武池袋店」(東京都豊島区)には、いつも200~300種類のレトルトカレーを並べた「カレーなる本棚」がある。本の背表紙のように箱を見せ、たくさん陳列する。

 飛騨牛やカキ、納豆などの特産物を使ったご当地カレーから、若者に人気の激辛商品、子供向けなど内容は豊富だ。1番人気は、オリジナル商品の「大人のためのビーフカレー」(価格399円)。親子でお気に入りを選ぶファミリー層から常連客、贈り物に選ぶ人など客層は広い。

 陳列棚は北野エースのほぼ全店にある。東武池袋店は10年前から陳列を始め、品ぞろえを少しずつ充実させた。「カレーに詳しいお客さまが多く、店員は勉強を欠かせません」(小西俊彦副店長)

 市場調査会社「インテージ」によると、2018年のレトルトの国内販売は482億円で、ルーの436億円を上回った。17年に初めて逆転し、その差を広げている。

 背景には、少子高齢化による世帯人数の減少や、共働きの増加に伴う調理の時短化がある。食べやすいレトルトは、まとめて作るのに適したルーより使い勝手が良い。

 キーマカレーやこだわりの味付けなど、定番のビーフやチキンにとどまらず商品が多様化したことも人気を後押ししている。調査会社の担当者は「単身者ほどレトルトを購入し、購入額も多い」と分析している。

 メーカーは特色ある新商品を投入している。レトルトカレーの草分け、ボンカレーでおなじみの大塚食品は「ボンカレーGRAN スパイス香る バターチキンカレー」を3月に発売(希望小売価格378円)。人気のバターチキン味に着目し、北海道産バターでじっくり煮込んだ。

 エスビー食品は、小容量の食べきりサイズにまとめた「5/8」シリーズ(同140円)を2月に発売した。茶碗1杯分のご飯で食べたいシニア層や女性のニーズに注目し、容量を最大110グラムと抑えめにした。欧風カレーやハヤシなど6種類ある。

 手頃に便利に。今後はレトルト専門のスーパーまで登場しそうだ。

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