zakzak

記事詳細

逆転する夫婦の力関係 還暦過ぎた男性は「赤い服」オススメ

 年をとるにつれ、妻のパワーは増すばかり。昔はここまでではなかった気がするのに…。そんな中高年男性のぼやきを耳にしたことはないだろうか。

 「一般的に、還暦を過ぎた夫婦はお互いの力関係が逆転し、女性のほうが強くなってきます。実はこの現象は、加齢にともなう性ホルモン比率の変化で説明がつきます」

 こう解説するのは“日本男性医学の父”として知られ、著書『熟年期障害』が話題の札幌医科大学名誉教授の熊本悦明医師。

 「男性の場合、男性ホルモンは加齢とともに次第に低下しますが、女性ホルモンは男性ホルモンほどは減りません。50歳を過ぎた男性は同年齢の女性よりも必ず女性ホルモン値が高いのです」

 その結果が、世に言う「年をとると男性が優しく、丸くなる」である。一方、女性は閉経を機に、女性ホルモンが激減するが、男性ホルモンは若い時とさほど変わらない。高齢になっても同年代の男性の3分の1から5分の1の男性ホルモン量を保っているのだという。

 「こうしたホルモンバランスの変化により、更年期を迎える頃から女性は気が強くなり、男性側は弱くなる…といったように夫婦間の力関係が少しずつ変わっていきます。妻が女性優位の態度で接することで、夫が萎縮し、元気や自信を失っていくケースは決して珍しくありません。“宮仕えを終えたら妻支え”とささやかれるほどです」

 熟年世代の夫は再び元気を取り戻すにはどうすればいいのか。「失ったホルモンは補充するしかない」というのが熊本氏の持論だが、それ以外の方法としては「赤い服を着ること」もおすすめだという。

 「男性医学の世界では『赤い色がホルモン値を上げる』という研究データが、たびたびとりあげられています。確証はありませんが、赤い色が脳によい刺激を与え、脳内の男性ホルモン値が微量に上がる可能性があるのです」

 また、アメリカの心理学者が行った実験によると、同じ男性の写真をシャツの色だけ変えて女性に見せたところ、赤色のシャツを着た写真は、ほかの色のシャツを着ている写真に比べて、魅力的に映り、女性が性的にも惹かれやすいことがわかったという。

 「つまり、赤い色を身に着けると、何歳になっても女性に自分の魅力をアピールできるというわけです。ためしに真っ赤なシャツで出かけてみてください。女性から『すてきな服ですね』『若々しい』など注目されることも、元気の源になります」

 熊本医師自身も、真っ赤なネクタイと眼鏡がトレードマークだ。

 「不思議なもので、なぜかこの服装をしているだけで元気とやる気が腹の底からわいてくる。赤いシャツに抵抗がある人は赤色の下着でも構わないのでぜひ試してみてください」

 むかしから還暦祝いの「赤いちゃんちゃんこ」は有名だが、視覚による刺激が強く、男女ともに元気になる赤色には意味があったのだ。

 ■島影真奈美(しまかげ・まなみ) ライター/老年学研究者。1973年宮城県生まれ。シニアカルチャー、ビジネス、マネーなどの分野を中心に取材・執筆を行う傍ら、桜美林大学大学院老年学研究科に在籍。「ホテル業界の高齢者雇用」をテーマに論文執筆を進めている。

関連ニュース

アクセスランキング