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万葉集風の造語が流行!? 「令和」とJKの意外な相性

 新時代「令和」が始まりました。昨日まで「平成」を振り返るテレビ番組やイベントがめじろ押しだったためか、なんとなくずっと大みそかを過ごしていたような気分でしたが、今日からは気分一新、すがすがしい気持ちで朝を迎えた方は多いと思います。

 しかし子供たちは改元や「令和」よりユーチューブが大切のようです。しかも演出に凝ったり、ユニークな動画ではなく、キッズラインという子供用のチャンネルで、同じ年頃の子供がフツーに遊んでいる様子をただ見て笑っているのです。

 このような子供たちの様子に戸惑う大人は少なくありません。先日もあるテレビ局員が「うちの娘(小学1年生)はテレビを見ずにユーチューブで子供が遊んでいる動画を見てキャッキャと喜んでいるんだよ。どこが面白いのかまったくわからない」と苦笑いしていました。そのチャンネルを私も見ましたが、はっきり言って意味不明。簡単な編集で効果音やビジュアルの演出はなされているものの、どこにでもいる子供が遊んでいる素人動画にしか見えません。

 そこで、近所にいる複数の小学生に「どうしてユーチューブの動画を見るの?」とダイレクトに聞いてみました。すると大半の子供たちが「友達が見ているから」と答えてくれました。つまり動画の内容に惹かれたから見ているのではなく、友達とのコミュニケーションに取り残されたくないから見始め、そのうち面白くなった、というワケです。

 そういえば私も子供の頃、学校で話題になっているテレビ番組は絶対に見逃せませんでした。友達から「ねえ、昨日のアニメ見た?」と聞かれて「見てない」なんて言ったら、たちまち仲間外れにされるからです。どうやら、それが今はユーチューブの動画に変わったようです。

 テレビのように見逃すこともなく、いつでも無料で再生でき、しかも魅力的なおもちゃを同じ年頃の子供が使う様子を見て、欲しいモノや使い方も友達と共有できるのです。ユーチューブの動画が子供たちのコミュニケーションツールに浸透した理由がよくわかります。

 ただ、それは調べてみて初めてわかること。いつの時代も子供に限らず若い人のコミュニケーションは大人にとって謎だらけです。特に昨今は、女子高生が次々に生み出す「JK語」が話題になりますが、何を言っているのかさっぱりわかりません。

 それが今年に入って、「令和」のごとく情緒豊かな万葉集のムード漂うJK語が登場し始めました。たとえば「あげみざわ」は「あげあげ」に接尾語の「み」と語呂をよくするために「ざわ」をあわせたテンションアップを意味する言葉。

 有名な百人一首の枕詞「ちはやふる」は「いろいろ不思議なことが起こっていた」を意味しますが、その表現方法と語感にどこか共通点を感じるのです。もしかしたら今、女子高生は平安時代に回帰しているのかもしれません。「令和」が情緒豊かな時代になるといいですね。

 ■殿村美樹(とのむら・みき) 株式会社TMオフィス代表取締役。同志社大学大学院ビジネス研究科「地域ブランド戦略」教員。関西大学社会学部「広報論」講師。「うどん県」や「ひこにゃん」など、地方PRを3000件以上成功させた“ブーム仕掛け人”。

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