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令和時代の働き方「4つの心得」 年上も年下も男性も女性もフラットに付き合う…

 元号が令和に変わったからといって経済が急に変わるわけではないが、令和の時代の「働き方」の心得をまとめておこう。

 平成の終わりにかけて、国会では働き方改革法案が通り、経団連や経済同友会といった企業経営者の団体も相次いで、新卒一括採用から通年採用の拡大へ切り替える方針を示した。

 企業側には、環境変化に合わせた人材を確保する必要性と、新卒採用・終身雇用を維持したくない思惑がある。サラリーマンは、こうした変化に適応しなければならない。

 第1に、小さな心得だが肝心なのは「年次」を忘れることだ。経験者が随時採用されるようになると、先輩と後輩を区別する年次を軸とした人事制度は合理的ではない。年齢や年次が逆転した上司・部下の関係が多々生じることになるだろうし、一定の経験年数で一定の肩書に処遇されるような期待を持つことが現実的ではなくなる。先輩・後輩の感覚が身体に残っている方は早くこれを忘れよう。年上も年下も男性も女性も「さん」付けで呼んでフラットに付き合うことが望ましい。

 第2に、常に転職できるような準備を怠らないことだ。自分の履歴書と職務経歴書を常に用意して、定期的に更新しよう。また、職場や働き方の選択肢を考える上では、将来の自分の職務経歴に何が加わり、それが自分の人材価値にどう反映するのかを常に考える必要がある。

 会社の中での自分の役割や評価を意識するのと同じくらい、自分の業種・職種の中での転職市場におけるポジションを意識しなければならない。平成の30年間を通じて転職は珍しいものではなくなってきたし、幸いなことに転職者のイメージも向上した。令和の時代に、転職は更に「普通」のことになるだろう。

 第3に、できれば副業を持とう。直ちに有力な収入源とならなくても、勤務先の仕事と異なる仕事にも就くことができて、稼ぎの源にできる別の仕事を持ちたい。

 今後ますます諸々のデータがデジタル化されて処理されて、今まで人間がやっていたことの多くが機械化されるようになるはずであり、「業界」も「仕事」も大きく形が変わるにちがいない。単一の仕事と働き方しかできないサラリーマンになるのは危険だ。

 第4に、セカンドキャリアを早めにプランニングすることが大事だ。寿命はますます伸びるし、よほど幸運なケースを除くと1つの企業に人生全体の面倒を見てもらうことはかなわない。現在、おおむね45歳くらいから「60歳を過ぎたら何をして稼ぐか?」と自問し、計画を立てる必要があるが、このタイミングをもっと前倒しすべきかもしれない。

 加えて、長く働くには自分を再教育することも計算に入れねばならない。(経済評論家・山崎元)

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