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“お得な生活”を送るはずが…「スマホ決済」の落とし穴 専門家おすすめの「家計簿アプリ」で貯蓄管理

 急速に増えた「スマホ決済」。決済時の購入額を一部還元するキャンペーンも盛り上がりにひと役買っている。2018年12月にはヤフーとソフトバンクが出資するペイペイ(東京・千代田区)が〈100億円あげちゃうキャンペーン〉を実施。すべての人に購入額の20%相当がポイント還元されるというもので、利用が殺到。わずか10日間で100億円の予算を使い果たし、終了したのも記憶に新しい。

 小銭を持ち歩かなくて済む上、ポイントも還元されるというのがスマホ決済の魅力だが、中には“お得な生活”を送るはずが、蓄えが激減するケースもあるという。1万5000件以上の家計相談を通して見えてきた“残念な家計あるある”をまとめた書籍『となりの家(うち)のざんねんなお金の話』が話題のFP・横山光昭氏はこう解説する。

 「ポイント還元やキャッシュバック自体は本来、お得なものです。ただ、同時に買う必要のないものまで買ってしまうリスクもはらんでいます」

 キャッシュレス化に向けて、さまざまな決済サービスが続々と登場。大手企業がこぞってユーザーの争奪戦を繰り広げる中、「絶対にお得」「使わないともったいない」と踊らされ、深く考えずに使いまくると、結局は預貯金を減らすことに。

 「サービスも多種多様なので、どのサービスをどれだけ使ったのかわからなくなってしまう人も少なくありません」

 スマホ決済は、事前にチャージした金額の範囲で支払うもの、クレジットカードで後払いするもの、銀行口座から即時決済されるものの3種類に大別される。銀行口座とひもづけするタイプは、事前チャージの手間がかからず、クレジットカードに比べて、お金の管理もしやすい。だが、「買い物ができなくなっては困る」とせっせと口座に入金し、繰り返し買い物をすれば、当然ながら貯蓄は減っていく。

 「決済方法を問わず、何にいくら支払っているのか、しっかり把握しておくことが必要です。できれば、手書きで家計簿をつけ、日々のお金の使い方を振り返ることをおすすめします。最近は銀行やクレジットカード、電子マネーと連動できる便利な家計簿アプリがいろいろありますので、そちらを使っても構いません」

 横山氏おすすめの家計簿アプリとその特徴を教えてもらった。

 (1)マネーフォワード=家族間での家計簿共有、レシート撮影からの自動登録など連携機能が充実。

 (2)Zaim(ザイム)=レシート撮影からの読み込み記録精度が高く、現金決済ユーザーに人気。

 (3)Moneytree(マネーツリー)=シンプルなデザインが特徴で、家計簿初心者でもトライしやすい。

 支出コントロールは定年世代の必須スキル。家計管理は妻に一任という場合も、まずは個人支出の把握から始めてみたい。

 ■島影真奈美(しまかげ・まなみ) ライター/老年学研究者。1973年宮城県生まれ。シニアカルチャー、ビジネス、マネーなどの分野を中心に取材・執筆を行う傍ら、桜美林大学大学院老年学研究科に在籍。「ホテル業界の高齢者雇用」をテーマに論文執筆を進めている。

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