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空き家を「定額制宿泊施設」として貸し出す新サービス 登録された全国各地の住宅が泊まり放題に

★空き家空き地活用(2)

 所有する空き家に暮らす人がいれば、住宅の寿命を延ばせるうえ、地域活性化にもつながる。とはいえ、自分で賃貸したり、民泊したりするのは非常に負担がかかる。

 「アドレス」(東京都千代田区)は今年4月、空き家や別荘などを国内や海外の会員に毎月定額制で貸し出すサービスを開始した。これまでの賃貸や移住と異なるのは、利用者が月会員なら1カ月5万円、年会員なら1カ月4万円を支払えば、同社運営の全国各地の住宅に、泊まり放題となる点だ(同一物件には連続して1週間が上限)。「いろいろな地域で仕事がしたい」「移住はできないが自然ある環境で暮らしたい」などという人が利用する。

 5月上旬時点で、登録数は、札幌から徳島までの全国13物件。一戸建ての別荘が多く、なかには築数十年の物件も。事業開始後、同社には空き家を提供したいという問い合わせが数百件以上寄せられているという。

 同社が所有者から借り上げて会員に貸す仕組みで、オーナーからの借り上げ期間は年単位だが、詳細は個別に異なる。一部に月10万円超の賃料を得ている住宅もあるという。同社は室内にベッドなどを持ち込み、生活できるように整える。場合によっては、同社かオーナーの費用負担でリフォームを行うことがある。

 同社事業開発部の明尾知洋さんは「利益を得る目的だけでなく、空き家の活用を通じて、地域に人が集まってくることを期待する人に向く」という。縁のない人が地域に住むことに対して、オーナー側のフォローやもてなしが大切になるからだ。

 また、掃除やゴミだし、イベント実施、コミュニティーづくりなどを手がける「家守(やもり)」が運営に携わる。家守はオーナーや地域の人が務める例が多いため、近隣との関係があるオーナーがよいという。(不動産・住生活ライター 高田七穂)

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