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短時間勤務などさまざまな希望を理解 シニアに合致した働き方提案に尽力

 技術系のシニア人材サービス会社「マイスター60」(東京都港区、小倉勝彦社長)は1990年の創業で、この分野では草分け的存在。シニア人材を取り巻く状況の変化は、同社の歴史そのものだ。

 ■シニアを応援し続けて

 マイスター60はその名の通り、60歳以上を対象に設備管理や設計、メンテナンスなど技術系の求人紹介を中心にスタートした。

 「直近では、役所の建設部門にいた人が1年間の雇用延長後、61歳で民間のトータルソリューション会社の太陽光発電工事計画担当に転身されました。公務員からの転職ですが、雇用延長時より現在の方が給与アップして満足のようです」

 こう話すのは同社シニアビジネス事業部人財開発グループの阿知波弓子さん。

 2013年施行の改正高年齢者雇用安定法により、雇用希望者に対し原則最長65歳までの雇用が義務付けられた。再雇用や雇用延長が一般的になったが、引き続き同じ組織で勤務しても待遇や仕事内容に満足できず、雇用延長を早々に辞めて他に転職する人も少なくない。

 同社はこのようなシニアへの支援も積極的に行い、50代の求人紹介やハイスペックな経営管理職の雇用創出に注力している。

 ■シニア人材の実態

 同社は、シニア人材の実態把握のため、派遣スタッフへのアンケートも定期的に行っている。今年3月実施の50代男性500人に対する調査(複数回答)では、定年後も働く理由として「生活費のため」が82%で、「やりがい・生きがいのため」の31%を大きく離す結果だったという。8年ほど前は、「やりがい・生きがいのため」が一番の理由だった。

 「定年後も働く意欲があり、現実的に働く必要のあるシニアの活用は労働力不足の問題解決の一翼を担いますが、シニアを採用する側も彼らの希望就労条件を理解することが必要です。毎日でも短時間勤務、フルタイムでも週3日など、シニアの希望はさまざまです」(阿知波さん)

 同社は今後、こうしたシニアの現状を企業側に理解してもらい、ワークシェアなどシニアに合致した働き方を提案していくことに尽力していくという。(「オレンジ世代」取材班)

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