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将来の資産形成へ「ほったらかし投資」を始めよう! 投資に必要な5つのステップ

 米中貿易摩擦の深刻化で内外の株価が下落した。既に投資を始めている人は運用資産の目減りに気をもんでいるのではないだろうか。

 しかし、多くの人にとって必要な資産形成のための資産運用は20年、30年といった単位で行われるものだ。最終的に問題なのは米国の大統領がトランプ氏から何人も代わった後の株価なのだ。「トランプ劇場」がわれわれの資産形成に全く無関係なわけではないが、大した関係はおそらくない。そして、何よりも気にしても仕方がない。ゆったり構えて運用しよう。

 ただし、問題は遠い将来の株価なのだとしても、投資する株価は安いほうがいい理屈だ。主にサラリーマン読者のために、将来の資産を形成する投資の方法をお伝えしよう。

 近年、筆者は「ほったらかし投資」について教えてほしいと依頼される機会が増えた。「ほったらかし投資」とは奇妙な言葉だが、投資分野のブロガーとして著名な水瀬ケンイチ氏と筆者が2010年に共著で書いた『ほったらかし投資術』(朝日新書)の書名が出所のようだ(書名は、編集者が考えてくれた)。

 それでは、ほったらかし投資の方法を具体的にお伝えしよう。

 (1)まず、生活費数カ月分を予備費として銀行の普通預金に置く。

 (2)残りの金額のうち、リスクを取ってもいいと思う額をインデックス・ファンド(株価指数への連動を目指す運用を行う投資信託)に投資する。

 (3)iDeCo(個人型確定拠出年金)、つみたてNISAなど税制優遇のある運用口座を極力大きく使う。

 (4)投資するお金ができたら追加投資する(典型的には毎月の給料からの積立投資がいい)。

 (5)お金が必要になったら部分的に解約する。

 手順はこれで全てだ。

 職業に就いていて一応安定した稼ぎのある方は、運用できる金額全額をインデックス・ファンドに投資してもいい場合が多い。投信は株価が下がっても1年で3分の1くらいまでだし、必要なら数日で現金化できる。

 インデックス・ファンドは「外国株式(先進国中心)6割、国内株式4割」の組み合わせを推すが、日本の株式を含めて全世界の株式に分散投資する投信1本でもいい(例「楽天全世界株式インデックス・ファンド」)。近年、国内株式と外国株式の連動性が高まっていて両者のどちらを選ぶかに大きな差はない。

 投資は、余計な売り買いをせずに長期間お金を経済活動に参加させる「長期投資」が有利だ。利益が出た時に売買すると税金が掛かって不利だ。

 自分が投資した資産を放っておくことに加えて、運用商品を売り買いさせたがる金融マンに放っておいてもらうことこそが「ほったらかし投資術」の最大のポイントだ。(経済評論家・山崎元)

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