zakzak

記事詳細

反響絶大!「ZOZO時給1300円」はライバル社に波及するか 専門家が分析

 衣料品通販サイト運営のZOZO(ゾゾ)が、アルバイト従業員の時給最大3割アップなど大幅な待遇改善を打ち出したところ、あっという間に募集人員2000人の上限に達した。待遇改善を可能にした背景や、今後のライバルの動向など、「ゾゾ効果」を専門家が分析した。

 人手不足が叫ばれるなか、「時給1300円」は人材確保の“特効薬”となった。

 ゾゾが募集したのは、千葉県習志野市と茨城県つくば市の物流倉庫で、商品の荷受・検品などを行うアルバイト従業員2000人。これまで1000円だった時給を、週4回以上勤務なら1300円、週3回以下なら1100円に引き上げると発表した。成果に応じて最大1万円のボーナスも支給する。

 13日に募集を始めたところ、前澤友作社長(43)が翌14日にツイッターで、応募が上限に達したとして15日正午で締め切ると発表するなど反響は絶大だった。

 ゾゾといえば19年3月期の業績で初の減益を記録した。前澤氏自身も保有株の大半が担保に入っていることや、絵画のコレクション売却などが話題になったが、今回の人への投資は好評だ。

 「1300円というのは、ゾゾの充実した福利厚生も含め画期的だ」と評価するのは、人材問題に詳しい東京ウィング社労士事務所の山田信孝代表。「一般的に企業は求人募集に相当の広告費を投入しているが、前澤氏は知名度が抜群でツイッターがあれば、広告費は必要ない。ある意味でゾゾにしかできない人材確保の戦略だ」と分析する。

 山田氏によると、物流倉庫で求人募集する場合、職場の立地が悪いことが多く、都道府県が定める最低賃金よりも高くなる傾向があるという。

 物流倉庫を持つ同業他社のアマゾンジャパン(東京)は、公式ホームページで倉庫内スタッフに1200円程度の時給を支給しており、楽天市場の物流を担当する楽天スーパーロジスティクス(同)は、求人サイトでアルバイト従業員の時給を1100円に設定している。

 前出の山田氏は「他の大手企業も時給をゾゾと同程度に上げなければ人材が集まらない状況は十分あり得る」と推察する。ゾゾが投じた一石が日本企業に広がるかもしれない。

関連ニュース

アクセスランキング