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【マンション業界の秘密】持ち家信仰の時代錯誤 買うよりリスク少ない「賃貸」

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【マンション業界の秘密】持ち家信仰の時代錯誤 買うよりリスク少ない「賃貸」

 多くの人は「家賃を払うのは捨てているようなもの」「だったら買った方が資産になる」という発想で家を買おうとする。

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 本当にそうなのか。

 まず、家を買うことが資産形成にはつながりにくい時代になった。郊外や地方に残された不動産を相続して困っている人はかなり多い。きっと、みなさんの周りにも1人や2人はいるはずだ。

 次に不動産を保有するということは、そのリスクを背負うということにもなる。地震や水害で被害を受けることがあり、火事のような人災もある。年数がたてば自然劣化する。毎年、保有することでの固定資産税も当然かかる。何より資産価値が減る(=値下がり)リスクがある。

 単純に「家賃を払うより安い」と考えてマンションを購入しても、そういうリスクが一緒に付いてくるのだ。

 賃貸だと気楽とも言える。地震、火事でも命さえ助かれば、失うものは家の中にある家財道具の範囲内で済む。江戸っ子は「宵越しの金は持たねぇ」なんて粋がったというが、大火の多かったあの時代の、リスクヘッジ手段の1つだったと考えることもできる。

 今また、持ち家に住むメリットは少なくなった。

 ■榊淳司(さかき・あつし) 住宅ジャーナリスト。同志社大法学部および慶応大文学部卒。不動産の広告・販売戦略立案の現場に20年以上携わる。著書に「マンション格差」(講談社現代新書)など多数。

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