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愛するものは、捨てず奪わず最期まで…です

★其ノ弐百四拾九

 先日、殺処分された犬や猫の骨を肥料にして花を育て配布するというボランティア活動に励む学生さんたちのドキュメントのナレーションを担当しました。

 まだ高校生の女生徒たちがためらいながらも遺骨をレンガで砕き肥料とする作業は、見ているだけでも胸に迫るものがあり、思わず吸い込んだ息を吐き出すのを忘れてしまうほどでした。

 真剣な眼差しで骨を砕きながら「動物を捨てた人がこの作業をやってほしい」とつぶやく女子の姿は印象的でした。

 わが国の犬猫の殺処分数は年々減少してはいます。保護する方々も増えてきている現状ですが、生き物を「飼えなくなったから」「飽きたから」「面倒になったから」と捨てる人は実際に存在するのです。

 お世話になっている熱帯魚屋さんの店主いわく「飼えなくなったからと放流するなら店の前に置いてもらったほうがまだマシです」と言うほど、あちこちの世界で生き物の世話を放棄する風潮はまだまだ減りそうもないようです。

 わが家も生き物がいますので、こういう話を聞くたびに襟をただして命と向き合わなくてはなと思います。

 しかし、「捨てる」一方で「奪う」という行為をする者もいることを知りました。知人の話では、知人の学生時代のクラスメートが、庭で飼っていた金魚や亀のために水替えをしていたとき、事件は起きたそうです。

 ちょっと用事があり、庭から数分離れたところ、金魚も亀もこつ然といなくなっていたのです。水槽は残されていましたが、中身だけいないという状況。猫に襲われたにしてはあまりにも整然としたままの庭…。

 彼女はすぐさま「あ、盗まれたんだ」と悟ったそうです。小さな金魚を大切に育て大きくし、15センチくらいの立派な金魚たちだったというので、心ない者が上物としてさらっていったと私も思います。せめて大切にしてほしいと悔しそうに嘆く彼女を見て、知人も怒りがわいたと聞きました。

 愛玩動物は、捨てず奪わず最期まで…です。それにしても15センチ級になった金魚の成長ぶりには驚きます。 

 ■壇蜜(だん・みつ) 1980年12月3日生まれ、秋田県横手市出身。本名・齋藤支靜加。158センチ、B85・W60・H89。昭和女子大卒。環境省が任命する「省エネ住宅推進大使」。映画「食べる女」が9月公開予定。文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」で水曜パートナーとして出演中。

 そのほか、主なレギュラーは板尾創路とのテレビ埼玉「板尾壇(談)」(月曜午後11時半)、NHKラジオ第2「高校講座 保健体育」(水曜午後8時10分)、文化放送「壇蜜の耳蜜」(月曜午後7時半)。

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