zakzak

記事詳細

客足鈍る…お盆の夜は怪談で涼んで

 水商売にとっては大変な時期である「お盆シーズン」に突入しました。

 水商売の世界では「2月と8月は商売にならない」というのが定説で、知り合いのママたちに話を聞いても「お盆シーズンはお客さまがいらっしゃらないから、お店はお休みします」という答えが多く聞かれます。

 確かにお店を開けていても、お客さまが来なければ、開けるだけ無駄になるのでしょう。それに帰省するママもいらっしゃるでしょうから、お店のお休みは致し方ないことなのです。

 しかし「スナック玉ちゃん赤坂店」は、お盆休みなしで営業します。

 去年はお店を始めて迎えた最初の8月の恐怖におののいていたのですが、実際に営業をしてみると、お盆に帰省する地がない“お盆難民”の方々がたくさん訪れてくれ、なんとか乗り切ったのです。

 お盆に帰省もできず東京・赤坂のお店を訪ねてくれるありがたい方たちに、今年は何か楽しいプレゼントをしたい。そこで16、17日の両日、「稲川淳二さんのものまねをやらせたら本人以上!」と評判のものまね芸人、BBゴローさんをゲストに迎え、22時から「玉袋筋太郎プレゼンツ・本当にあったスナックの怖い話~真夏の怪談ナイト」を開催することにしました。

 通常の料金でゴローさんと私がスナックを舞台にした怪談を披露し、お客さまに涼を取ってもらおうという企画です。私もこれまでのスナック訪問の中で体験した怖い話を披露します。

 怪談といってもテレビでやっているようなものとは一味違います。世の中の常識では説明できないスナックでの怖い話。ある意味、年季の入ったスナックのママの存在自体が超常現象ですからね。

 ここでも一つ披露させてください。タイトルは「開かずの扉」。

 行きつけのスナックを訪れたときのことです。お店の看板はこうこうと光っていましたが、いつものように扉を開こうにも開きません。看板には「営業中」と書いてあるにも関わらずです。

 「ママに何かあったんだ!」と不安がよぎり、強く何度も何度もドアをたたきます。

 すると、中から「ガチャ」と鍵を開く音がして扉が開き、見たことがない髪を振り乱した老女が現れたのです。

 「あら玉ちゃん! ごめんごめん。クーラー効かせてたら、いつの間にか寝ちゃってたのよ! 今すぐ支度するから入ってよ」

 見たこともないこの老女の正体は、昼寝してしまったノーメークのママだったのです…。

 怪談イベントはスナック未経験の人でも楽しめる内容です。未経験者にとってスナックとは「あなたの知らない世界」なのですから。

 ■玉袋筋太郎(たまぶくろ・すじたろう) お笑い芸人。1967年6月22日生まれ。東京都新宿区出身。86年にビートたけしに弟子入り。TBSラジオ「たまむすび」(金曜)、TOKYO MX「バラいろダンディ」(火曜)にレギュラー出演中。2013年から一般社団法人全日本スナック連盟会長。著書に「スナックあるある この素晴らしき魑魅魍魎の世界」(講談社)、「スナックの歩き方」(イースト新書)など。

関連ニュース

アクセスランキング