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ピエール瀧被告、今後は依存症との闘い…「何度もやめようと思ったが、やめられなかった」

 「わたし、ピエール瀧の反社会的な行為で多くの方にご迷惑とご心配をおかけしてしまいました」

 4月5日午後7時過ぎ、東京湾岸署。カメラの放列から放たれる閃光とシャッター音を浴びながら、保釈されたピエール瀧被告(52)は一言一言を噛みしめるように謝罪の言葉を述べ、深く頭を下げた。

 黒いスーツに黒ネクタイ、頭髪は七三分け。150人以上の報道陣の中にいた私は、頬がこけ、精神的に追い詰められた彼の表情を見て、深く反省しているように思えた。

 両手を腿の付け根に当て最敬礼すること30秒、弁護士に促され頭を上げると、待機しているバンに向かい歩を進めた。報道陣の呼びかけよりも目立ったのは、「たきー」「いちからがんばれー」「めげんなよー」という男性ファンの声援。瀧被告にもその喚声は届いていたはずだ。

 上空にはヘリコプターが飛行、瀧被告を乗せた車をオートバイが追跡。その物々しさが、過ちの大きさを再度彼に突きつけたに違いない。

 「その後、瀧被告は千代田区にある弁護士事務所へ向かいました。裁判の話し合いや薬物治療の相談をしたそうです。世田谷の自宅には戻らず、専門の病院へ入院すると聞いています。保釈金は400万円。調べに対して罪を素直に認め、『20代の頃からコカインや大麻に手を染めていた』『ストレス解消のために使った』『何度もやめようと思ったが、やめられなかった』と供述している」(社会部記者)

 日本では流通量は少ないコカインだが、欧米では薬物の王様、きわめて依存度が高いことでも知られる。

 「コカの葉から精製される興奮剤で、主にペルーやコロンビアで密造されている。コカインをやっている奴は、見た目ですぐにわかる。鼻の上にブツブツと汗が出るし、目の瞳孔が開いたようになって、やる気満々でなんでもできる、みたいな感じになるんだけど、実際はすべて空回り。さらにコカインをやると眠れない、食べられない、勃起しない。けれど一瞬でシャキッとするから、欧米ではビジネスマンの間でもはやっている。インバウンドが増加中の日本に向けて麻薬シンジケートが狙いを定めているので、今後、大量のコカインが流れてくる可能性は高い」(薬物に詳しい事情通)

 そんなコカインに手を染めた瀧被告。罰は受け入れなければならないだろう。真摯に反省して謝罪し、裁判を迎えることになるが、同時に薬物依存を断つ治療が必要だ。彼には支えてくれる家族や友人がいる。人望も厚い。はるか遠い先の話ではあるが、そうした周囲の支援のもと、いつか立ち直る日が来ることを期待したい。

 ■中村竜太郎(なかむら・りゅうたろう) ジャーナリスト。1964年1月19日生まれ。大学卒業後、会社員を経て、95年から文藝春秋「週刊文春」編集部で勤務。NHKプロデューサーの巨額横領事件やASKAの薬物疑惑など数多くのスクープを飛ばし、「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」の大賞受賞は3回と歴代最多。2014年末に独立。16年に『スクープ! 週刊文春エース記者の取材メモ』を出版。

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