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【サザンオールスターズ40周年への轍】2005年 デビュー27年5カ月で初ミリオン! オリジナルアルバム「キラーストリート」

★第26回

 耐震強度偽装問題が発覚し、JR福知山線脱線事故や土佐くろしお鉄道列車衝突事故など鉄道事故が多発。ライブドアによるニッポン放送株買収が起き、堀江貴文氏を筆頭にした“ヒルズ族”が注目された。政治では、小泉純一郎元首相が先頭に立った「郵政解散」で総選挙となり、郵政民営化法案が可決。「小泉劇場」「刺客」が流行語となり、「クールビズ」「ウォームビズ」がブームとなった2005年。

 デビュー27周年を迎えた6月25日、ファーストシングル『勝手にシンドバッド』から00年の『TSUNAMI』まで、当時のシングル全44タイトルが最新デジタル・リマスタリングされた12センチCDで再リリースされた。

 発売直後のオリコンデイリーチャートでは44タイトルすべてがトップ50位内に同時ランクインするという異例の事態に。ウイークリーチャートでも、トップ100以内に全タイトルがランクイン。同一アーティスト作品の同時ランクイン数の記録を塗り替えた。

 7月には両A面シングル『BOHBO No.5/神の島遥か国』をリリース。夏らしい新曲を携え、8月には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2005」(国営ひたち海浜公園)に出演。3日間にわたるフェスの最終日、メーンステージの大トリをサザンが飾った。

 ちなみにサザンとして野外フェスに出演したのは、1983年以来、22年ぶりのことだった。

 そして10月。『さくら』以来、実に7年のブランクを経て、13枚目のオリジナル・アルバム『キラーストリート』がリリースされた。近作シングル曲を含め、全30曲収録の2枚組。関係者によれば、2年以上3300時間にわたるレコーディングを費やし完成したものでサザンにとっては渾身(こんしん)の作品集となった。

 そういったこともあって、タイトル『キラーストリート』は、デビュー以来レコーディングを行ってきた「ビクター青山スタジオ」の前を通る外苑西通り、通称「キラー通り」から付けられた。アルバム名やジャケットは、ビートルズの名盤「アビイロード」へのオマージュを込めたものであることが一見してわかる。同アルバムは、登場6週目で「ミリオン」を達成した。

 デビュー27年5カ月という長いキャリアのアーティストが、オリジナルアルバムでミリオンセラーを記録するのは、日本の音楽史上初めてだった。内容も記録も金字塔と呼ぶにふさわしい作品となり、サザン人気の底力を見せつけた。

 アルバムリリース直後には全国ツアー「TOYOTA presents SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005 みんなが好きです! supported by RUSS-K」もスタート。1999年以来6年ぶりの全国ツアーだった。

 そして、ツアー後半はサザンとして初の5大ドーム制覇に挑み、50万人のオーディエンスを熱狂させた。

 『君こそスターだ/夢に消えたジュリア』では「第19回日本ゴールドディスク大賞」のソング・オブ・ザ・イヤー受賞。さらにDVD『ベストヒットUSAS(Ultra Southern All Stars)』ではミュージック・ビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。(芸能ジャーナリスト・渡邉裕二)

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