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あの頃、YouTubeがあったら… 現代の子供たちに増えたSNSという「選択肢」 (1/2ページ)

 子供YouTuberとして活動し始めた「少年革命家・ゆたぼん」はいじめや不登校に悩む子や親に「不登校は不幸じゃない」「死にたくなるくらいなら学校に行くな」と強いメッセージを発信し賛否両論を呼ぶ大きな話題となっている。

 一部メディアによると、これに対する親の意見は否定派が7割、肯定派3割だったという。

 この話を聞いたときに、高校に入学後、半年もたたずに退学した私自身の経験を思い出した。

 理由は、俳優として活動を始めたことが、学校生活のリズムを乱したことであった。

 そのまま高校には行かず、大検や海外留学も考えたが、当時としてはどれも現実的ではなく、結果的に「高校浪人」で、別の高校に1年から再入学というコースを選んだ。

 高校退学後の「16歳での浪人生活」は孤立した時期となり、それは中高年となった今でも、鮮明な記憶として残っているほど苦しい日々であった。

 行き場のない思いから自暴自棄な方向に向かうこともあった。

 そんな時期に私が唯一頼りにしたのは、とりとめもなく文章を書くことであった。それを誰かに見せることもなかったが、エッセー的なものから短編小説のようなものまで、とりとめもなくいろいろと書いたのだ。

 だが不思議なもので、別の高校に再入学できた後は、逆にしばらく文章を書かなくなった。

 そんなことよりも、新しい仲間との新しい関係が楽しくて仕方がなかったのである。

 つまり文章を書くことが、外界とつながるための本能的な「代償行為」だったということだ。

 もしあの時代に今のようなSNSがあったのなら、私はおそらく迷うことなく、YouTubeに自分の思いを発信していたと思う。

 そんな経験のある私は、この「少年革命家・ゆたぼん」とその親御さんに対して、今は何とうらやましい時代なのだろうと感じた。

 今の時代には、何か1つのことが頓挫しても、いろいろな選択肢が次から次へと用意されているではないか。

 しかし私はそんな経験があるゆえ、その多チャンネル化に対して逆に危険も感じてしまう。

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